24年映画は映画館で112「あまろっく」ほんまもんの関西人映画。あの尼崎が魅力的に見える。 | con-satoのブログ

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 尼崎を舞台にした人情喜劇「あまろっく」。主人公を演じるのは兵庫出身の江口のり子。尼崎の鉄鋼工場を経営する両親の元で育った主人子。人に負けるのが嫌いで妥協知らず。勉学に励み京大へ行き東京でバリバリのキャリアを築いていた。

 しかし、その妥協の無さが職場で嫌われてリストラされてしまう。働く気力を失い、尼崎の実家に帰る。

 そこでは母を20年前に失った父親が一人で暮らしていた。その父が再婚する。その相手はなんと20歳の美女だった。

「あまろっく」★★★★☆

 主演の江口のり子をはじめ、父親役の鶴瓶、若き父を演じた松尾愉、母の中村ゆり、若い後妻の中条あやみなど主要キャストは全員関西出身。そのキャストが醸し出す関西風味がいい味。

 舞台になるのは工業地帯の下町、尼崎。東京近郊なら川崎あたりか。けっしてドラマの舞台になるような場所ではない。それが魅力的に見える。ご当地映画としても楽しめる。

 江口のり子は終始不機嫌で毒を吐く女を怪演。今年の主演女優賞の有力候補だろう。

 唯一の欠点は中条あやみの年齢設定。20歳ではなく、実年齢に近い27歳でもよかったのではないか。そうすれば、彼女がそれなりに大人で、鶴瓶演じるオッチャンを選んだという展開にした方が、話に深みが出る。27歳だって十分「歳の差」婚。確実に江口のり子よりは、相当若い。