24年映画は映画館で108「ソウルフル・ワールド」再び、限定公開なので急いで再会 | con-satoのブログ

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 ピクサーの「ソウルフル・ワールド」2度目の映画館。限定公開なので、急いで再会した。1度目の時に、個人的にピクサー映画の頂点だと思った。アニメ映画なのに、まったく子供に委ねていないのが画期的。


 NYのジャズの話で、主人公は中年のくたびれた黒人のおっさん。よくぞ、こんな設定が許されたなと思う。

 ジャズを素材にしたアニメ作品としては、昨年、日本映画の「BLUE GIANT」という傑作があった。この作品もジャズを扱っているけど、主人公は10代の若者。彼がミュージシャンとして成長する話。

 基本的に子供層をメインターゲットにするアニメで、大人が主人公になることさえ稀。まして、素材はジャズ。まったくディズニー要素に乏しい作品なのだ。

 監督はピート・ドクター。「カールじいさんの空飛ぶ家」「インサイド・ヘッド」と、この作品で3度のアカデミー賞受賞。2009年にはヴェネチア国際映画祭でジョン・ラセター、ブラッド・バートなどと共に栄誉金獅子賞も受けている。

 スタジオからの圧倒的な信頼感があって、製作に漕ぎ着けた素材。それを丁寧に料理して仕上げた結果の3度目のアカデミー賞。


 日本語吹き替えがミュージシャンでもある浜野謙太というのもいい。(オリジナル版はジェーミー・フォックスで、凄い早口でしゃべっていると浜野謙太が言っていた)

 2度目も堪能した音楽アニメ。これは素材が音楽ということもあるので、絶対に劇場で観るべき映画。それにしても完璧な出来だった。配信で見た人も是非劇場で!