24年映画は映画館で101「ご冗談でしょ」マルクス兄弟のギャグ映画は理解不能だった | con-satoのブログ

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 小林信彦のセレクションで番組が組まれているシネマヴェーラの喜劇特集。1932年のマルクス兄弟の「ご冗談でしょ」を観た。

 アメリカの喜劇映画史に残る伝説的なコメディアン兄弟。グルーチョ、ハーポ、チコ、ゼッポの4兄弟。この映画はグルーチョが大学総長になる設定。アメフト部を強くするために、モグリ酒場(当時は禁酒法下)に行き、有力な選手をスカウトしに行くが、という展開。


「ご冗談でしょ」★☆☆☆☆

 この当時はハリウッドを席巻するスターだったマルクス兄弟。この兄弟の存在を知ったのは、映画「追憶」のパーティシーン。ハリウッドの脚本家だったロバート・レッドフォードとバーブラの夫妻。招待された仮装パーティでマルクス兄弟の仮装をするシーンがあった。「追憶」は40年代から50年代が舞台。すでにマルクス兄弟の時代ではなくなっていたけど、アメリカ人にとっては根強い人気があったコメディアンなのだと知った。

 初めてスクリーンで彼らの映画を観たが、このナンセンスさを理解するのは困難。完全にスラップスティクコメディ。理屈では追えない世界。

 最初のクルーチョが大学総長に就任するシーンから??だった。ドリフターズの「8時だよ!全員集合」のような世界なんだけど、もっとシュール。この場合、彼らのキャラを知り尽くして、ああ!いつものノリね、とならないと、まったく通じない。

 日本では人気がなかったのもわかる。チャップリンでもキートンでもロイドでもないシュール過ぎるな世界なのだ。