東京で一番落ち着く街、好きな街・銀座。変わらない事、変わる事① | con-satoのブログ

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 東京で生まれて、育って。東京以外では生活したことがないまま、60年以上の月日が流れた。そんな月日を過ごす中、東京で好きな街は、ずっと銀座だった。

 幼い頃から家業の関係で銀座界隈に行くことが多かった。ひとりで映画を観に行くようになるなど、エンターテイメントを楽しむようになると一層、銀座が近くなる。

 板橋、練馬という東京23区のはずれで、育ったのに銀座が身近だった。子供の時は東上線で池袋に出て、丸の内線に乗るのが楽しみだった。

 丸の内線池袋駅は今でも乗り入れのない、始発駅。池袋の駅に入ると赤い電車が待っている。

 池袋-銀座間は地下鉄の割に、風景に変化が多い路線。茗荷谷駅に入れば地上駅になり、お隣の後楽園までは、ずっと地上を走る。

 お茶の水で一旦地下にはいるけど。聖橋の近くの神田川を渡るところで一瞬、外へ出る。ここは地下鉄の上でJRが交差する、撮影ポイントにもなっている場所。そして東京駅を通過して、銀座に到着する。冷静に考えると「丸の内線」なのに「丸の内駅」というのはない。

 丸の内線の銀座駅。今ではスタバとか無印などのおしゃれな構えのショップがあるけど、昔は意外に庶民的な店が並んでいた。回転寿司とかラーメン、うどんの店が並んでいて、子供でも気軽に使える料金だった。


 大人になってから利用したのは駅構内にあった旅行代理店。旅行会社の小さなブースが並んでいた。ひとりしか入れない小さなブースのまわりに数多の旅行パンフ。そこで働いているおじさんと仲良しになり、航空会社から回ってくる特別な価格のチケットを買ったりした。

 「明日ハワイに飛べる?」なんてことがあり、すぐに休暇を取り週末ハワイに飛んだりしたこともあった。そんな特価情報が送られてくるのはFAX。ネット時代には考えられない、アナログで愉快な旅事情だった。