オーストラリア出身でハリウッドで活躍した映画監督ピーター・ウィアーが正式に引退表明。ご本人によると14年前に撮った作品以降は実質、引退していたということ。現在79歳だから、65歳で引退したことになる。
オーストラリアで「ピクニックatハンギングロック」などで注目されたウィアー。ハリウッドに呼ばれてメル・ギブソンの「危険な年」で成功。以降、ハリソン・フォードとは「目撃者」「モスキート・コースト」など寡作ながら佳作を連続して発表していた。引退は「体力の限界」だとか。
60代で引退する監督もいれば、90代になっても新作を撮り続ける監督もいる。先日「プロフェッショナル仕事の流儀」が再放送された山田洋次、92歳。
番組は昨秋に公開された吉永小百合主演の「こんにちは、母さん」の撮影模様を伝えていた。昨年放映された時は、映画の印象が左右されそうで、あえて見なかった。
公開から半年経って見たメイキング番組。なかなかに感慨深い内容だった。まず、山田洋次は決して元気はつらつではなかったこと。歩くことも食べることも、ままならない様子。しかし、映画撮影が進行するごとに元気になって笑顔さえ見せる。
印象深かったのは吉永小百合についてのコメント。いつまでも老けることができないスター女優。いつも実年齢より遥かに若い役を演じ続けている。それに対しては批判もある。
山田洋次は、老けない小百合を危惧していた。確かに吉永小百合は老けない。この映画では、初めてのおばあさん役だけど、樹木希林みたいなおばあさんじゃない。頑張って若さを維持している、無理めなおばあさん。
山田洋次は健さんも、最後まで老けらなかったと危惧する。それは無理な負担なのではないか、と?。なるほど監督はそこを見ているのだと思った。

