NHK金曜時代劇「金と銀・あきない世傳」は佳作?傑作? | con-satoのブログ

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 NHKのBS時代劇。大河とは違い、時代劇とはいいつつ小品の良さがある時代劇枠。ただ、最近はヒット作がなかった。

 好評でシリーズ化された「大富豪同心」などがあったけど不作続き。この「大富豪」も今年パート3が放映されたが、中村隼人は適役、好演なのに物語がつまらなくて、早々に脱落した。

 そんな枠だったが、現在、放映している「金と銀・あきない世傳」はなかなかの出来。傑作といってもいいかもしれない。

 主人公は小芝風花演じる幸(さち)。武士の家に生まれるが父が早逝してしまい、大阪・天満の呉服屋に奉公に出される。


 奉公人としては教養のある幸。商家に来たことで商売の面白さに魅了される。それを察知した番頭は、幸に商いの作法をこっそり教えて仕込む。

 しかし、この家の後継は女遊びだけのぼんくら。嫁にも逃げられる。なんとか家を建て直そうと女将と番頭は、掟破りともいえる奉公人、幸を後妻にする。さて、お家さんになった幸は、傾いた商家を商売の才で立て直すことが出来るか?という展開。

 主演の幸を演じる小芝風花が健気でかわいいのがまずいい。他のキャスティングも充実。番頭に舘ひろしを配役したのが見事にハマっている。本人もこの依頼に驚いたそうた。女将には高島礼子。安定した芝居。ぼくんらのボンに渡辺大。ぼんから兄に愛想尽かしている弟に、現在、二度目の直木賞候補にあがった加藤シゲアキ。

 関西を舞台に(特に船場もの)には、ハズレがない。最終回まで楽しみ。脚本は山本むつみ。原作も読みたくなった。