23年映画館愛がとまらない318「天守物語」初めて観たシネマ歌舞伎、良かった! | con-satoのブログ

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 2009年に歌舞伎座で演じられた「天守物語」を収録したシネマ歌舞伎を観た。玉三郎が泉鏡花作品を取り上げた4作品のうちの1作。シネマオペラは観たことはあるけど、シネマ歌舞伎を見たのは初めて。理由は明確。ニューヨークのメトロポリタンでオペラを気安くは観れないけど、歌舞伎なら東銀座に行けば、観ることができるから。しかし、このシネマ歌舞伎なかなか良く出来ていた。


 14年前に上演された作品なので、出演する役者が若い。亀姫として登場する現・中村勘九郎はまだ勘太郎。そして図志の図書之助は現・團十郎、市川海老蔵。本編は始まる前にリハーサルシーンが映される。勘九郎や中村獅童は出てくるので、この二人が出ることが事前にわかっていた。でも配役を見ていなかったので、若き海老蔵が出ているのでビックリ。

 今は、怪しい方向に行ってしまった元・海老蔵だけど、この時は、まだフレッシュさが残る、美しき図書之助。滑舌もいい。この頃は、大劇場を支配するほどの格別なオーラがあったなと14年前にタイムスリップした。

 海老蔵だけでなく、セリフが聞き取りやすいシネマ歌舞伎。ズームしているところはオペラグラスで観ている気分。

 大劇場での芝居から引退を表明している玉三郎。シネマ歌舞伎ならずっと若くて美しい玉三郎さんを観られる。