9月に保守党の党首選挙に勝ち英国の78代の首相に就任したばかりのトラス首相が揺れている。当初、重要政策として掲げた減税策が暗礁に乗り上げ撤回。一部の意見では年内も持たないのではないかと言われている。
このトラス首相、就任当初から不安に思っていた。この保守党首選自体が怪しい内容だった。日本の党首戦は党の支持者の票も入るが、重きが置かれるのは議員票。しかし、英国は最終的は党員の選挙のみで決まる
4回の議員による候補者選挙を経て、最終候補2名が選ばれる。今夏はトラスとボリス・ジョンソン内閣で財務大臣だったスナックが選ばれた。問題なのは議員の投票では4回ともスナックが1位になっていること。しかし、党員選挙では大衆が喜びそうな「減税の約束」をしたトラスが選ばれた。
この減税案当初から実現に疑問が持たれていた。財務省を担当していたスナックは現実的ではないと否定していた。しかし、党首選が進むと、この減税案が一人歩きしてトラス優勢になった。
この過程を見て、実に実体のない政策を愚民が選んだと感じた。一つの国のトップを選ぶのに、国会の意見は無視して党員だけで選ばれるなんで馬鹿げている。大半が白人の男性の老人が大勢を占めている保守党党員なのだ。
どんなに優れていても、インド系の首相など、保守ガチガチのおじいさんが選ぶワケはないのだ。その結果がこの混乱。日本だって国会議員の意見は無視して自民党の党員だけで首相を選ばれたら、たまったものではない。
