公正取引委員会、TOHOシネマズ調査って、観客に意味ある? | con-satoのブログ

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 TOHOシネマズが公正取引委員会から独占禁止法違反の疑いで調査を受けたそうだ。映画ファンとしてはTOHOシネマズは良く利用するシネコン。いちコンシュマーとしては、TOHOシネマズのサービスには大変満足しているので、驚いている。

 確かに映画会社としての東宝。シネコンを運営するTOHOシネマズ。両者とも映画マーケットを席巻している。しかし、東宝がヒットを連発しているのは他社より企画がいいからに他ならないと思う。

 東宝のドル箱だったジブリ作品。しかし、高畑監督の「となりの山田くん」を東宝は「ヒットが見込めない」と拒否。結局、松竹が初めてジブリ作品を手がけたが、大コケした。

 そのジブリ作品、当初は東映系で上映していた。しかし、メガヒットになったのは東宝が配給に関わるようになったこと。

 もちろん、市場で圧倒的なパワーがあるから、影響はあるだろうが、それって映画観客にはまったく関係ない話。

 作品の充実、サービス共にTOHOシネマズは他社を圧倒していると思う。それは企業努力しているからだと思う。

 新宿に行った映画ファンは松竹の新宿ピカデリーとTOHOシネマズ新宿を差がなくチョイスするだろう。同じエリアにある東映のバルト9がイマイチ商売がヘタなのは、使いづらいHPなどサービスの悪さがある。

 取引先との条件もあるかと思うけど、それが観客の不利益になっているとは思えない。それにTOHOシネマズが東宝だけに利益をもたらしているかといえばそうではない。

 独立系の映画「カメ止め」や昨年の「花恋」のメガヒットはTOHOシネマズの後押しがあってこそ。今はアカデミー賞にノミネートされた「ドライブ・マイ・カー」を上映している。

 公正取引委員会は、誰のために動いているのだろうか?