例年の5月ではなく、コロナの影響で今年は7月開催になったカンヌ国際映画祭。2年ぶりにリアルで開催された映画祭で脚本賞を受賞したのが、本日公開される「ドライブ・マイ・カー」。監督は濱口竜介。この数年国際映画祭などで注目の若手監督。
原作は村上春樹。映画はおよそ3時間あるのに、原作は単行本で50ページにも満たない短編。俳優が自分で運転できないワケができて運転手を頼む、というプロットだけを使っているのだろう。
どんな脚色をして脚本賞になったのかを知りたくて、まずは原作を買って読んだ。村上春樹は好きな作家なので、長編やエッセイは読んでいるけど短編集を読んだことがなかった。
エッセイを読むと短編を書くのは長編の合間の脳トレとして楽しんでいるし、好きな作業だと語っている。なぜか今まで手に取ることのなかった村上春樹の短編集。さすがに、どれも面白かった。うまい作家というのは短編がうまいと言われるが、確かにそう。短編ってプロットがうまくないと成立しない。さすが村上春樹は上手。
映画のきっかけがなければ読まなかっただろう。そう思うとありがたいチャンス。それにしても、50ページの短編をどうやって3時間の映画にしているのか、観るのが楽しみになって来た。
