編曲家・大村雅明特番を見て思い出した、郷ひろみのシングルに松田聖子のバックコーラス。 | con-satoのブログ

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 編曲家・大村雅明さんが亡くなって20年以上経つ。亡くなった時は周囲はひっそりしていた。しかし、時間が経てば経つほど彼への評価が高まっている。

 彼の業績にまつわる本が出版されたり、彼の編曲した楽曲を集めたCD集が発売されたりしている。この特番もその流れ。番組が実直な作りの部分は良かったが、原口まさあきのおふざけ部分はいらない。せっかく彼へのリスペクトが多くのアーティストから寄せられているのに、まったく価値を共有できない、おふざけ要員の出演者は邪魔になる。

 全体としては、彼の生涯を丹念に追った、いいドキュメンタリー番組になっていた。彼の業績のハイライトは、やはり松田聖子との仕事。ご本人もそれには異存はないと思う。

 個人的にお会いしていた時も、この時期だった。当時、松田聖子は郷ひろみを付き合っていた頃。二人が付き合い始めた時に、聖子から「会って欲しい人がいる」とレンストランに良ばれて行ったら、郷ひろみがいたのでびっくりしたという話を聞いた。以降、アイドル同士のデイトの時間の多くは、当時、市ヶ谷にあったソニーのレコーディングスタジオだったそうだ。お互いのレコーディングの時に遊びに来ていたそうだ。聖子の紹介で郷ひろみと仕事をするようになった大村雅明。52枚目のシングル「どこまでアバンチュール」から、しばらく彼との仕事が続いた。その2作目、85年3月発売の「愛のエンプティーペイジ」。このサビの部分(2コーラスから以降はデュエット曲みたいな仕上がり)のコーラスを聖子が担当しているのだと、当時、大村さんから教えてもらった。「彼女の声って特徴あるから、聞けば、すぐわかるよ」と。郷ひろみの楽曲としてはヒットした部類には入らなかった、この曲。多分、聖子がコーラスで参加していたなんて、ファンの人でも知らなかったのではないか。

さすがにカッコいいアレンジ。