「クリード」続編それなりな出来だけど、なんか「ロッキー」ノリに後退した? | con-satoのブログ

con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 2年前「クリード」を観たとき、あの「ロッキー」がこんな形で進化するのだと驚いた。監督はインディペンデント系の「フルートベール駅で」で高い評価を得たライアン・クーグラー。その映画に主演したマイケル・B・ジョーダンと再びコンビを組んだのが、この映画だった。

 インディペンデント系の監督と「ロッキー」という娯楽映画の王道のカップリング。しかし、それが見事なかたちで、結晶していた。アポロの息子がロッキーの力を借りて、リングに出るというもの。脚本を兼ねた監督の力量が、手垢のついた「ロッキー」を見事に再生した。クーグラーから見た「ロッキー」だから新鮮だったのだ。9年ぶりにロッキーを演じたスタローンは数多くの映画賞にノミネート、受賞した。

 そんなヒットを受けて作られた続編。日本タイトル「炎の宿敵」と聞いただけで、旧「ロッキー」臭がしてくる。それもそうなのだ、この続編からクーグラーは手を引いて、スタローン脚本の映画に戻っている。

 今回登場するのは「ロッキー4」のドラゴの息子が登場する。アポロの息子とドラゴの息子の対決。意外な職人脚本家スタローン。こなれた続編になっている。でも「クリード」として始まった新シリーズはクーグラーにお願いした方が良かったのではないか。彼なら、こんなベタな展開ではない続編を考えられたのではないか。

 「ロッキー」を、娯楽映画を知り尽くしたオールド・スター、スタローンらしい、こなれた映画。楽しめる、けど何かが足りないし、この映画でスタローンが映画賞にノミネートされることはないだろう。もう、続編はいらない。