松田龍平など強力な助演俳優に囲まれ、主演俳優として光る錦戸亮「羊の木」。 | con-satoのブログ

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関ジャニ∞の錦戸亮が主演する「羊の木」。ある田舎の港町に、元殺人犯の6人が移住してくる。その事実は住民には知らされていないが、役所の職員の錦戸は知らされる。この移住には、ある策略があり、さて、彼ら6人は?という話。この元殺人犯を演じる俳優陣が豪華。松田龍平、優香、市川実日子、田中泯、北村一輝など。監督は「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田大八。今までの作品と同様にサスペンス仕立てで、人間の本性をジワリと描いている。これだけの強力な助演陣に囲まれた錦戸亮。受けの芝居で、あまり、見せどころがない役柄なのだが、うまい。この映画を観て、改めて、錦戸の俳優としてのポテンシャルの高さを確認した。彼の芝居のうまさ。それは何気なさにある。「県庁おもてなし課」でも、普通の男を演じていた。今回も似たようなケレンのない役なのだ。同じジャニーズの二宮和也もそうだが、受けの芝居で、かつ主演俳優の役割を果たす力量があるのだ。俳優にとって「おいしい」役というのは、この映画でいえば、元殺人犯という役。いくらでも工夫ができるのだ。映画は、吉田監督の一見ケレンなどなさそうなのに、ケレンたっぷりな演出で進行する。「桐島」はそれが新鮮だったが「紙の月」あたりから少し鼻に付くようになった。この映画も良くまとめているが、ちょっと演出過多、もっと、あっさりしていた方が、この話は怖い。怖い映画の巨匠ヒッチコックは天才だったなと、改めて巨匠の力量を思った。

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ラストの演出など、もっとサスペンスが盛り上がっていい。ヒッチコック・スタイルとの大きな違いは、笑いがないこと。小さな(日常的な)笑いがあると、かえって怖さが倍増するのだ。