
ミュージカル映画「イントゥ・ザ・ウッド」が大ヒットしている。オープニングは、あの「レ・ミゼ」と互角だそう。しかし、ネットては悪評の嵐らしい。ひと昔かふた昔前なら「日本ではミュージカル映画は当たらない」と言われていた。しかし、近年は事情が一変。アメリカ本国では当たらなかたミュージカル映画も、日本では大ヒットになる現象が見られる。(「オペラ座の怪人」や昨年の「ジャージーボーイ」など)そんな中、公開された「イン・トゥ・ザ・ウッド」。日本でも上演されている高名なミュージカル。しかし、日本でこのミュージカルを知っている人は、ひと握りのミュージカルファンだけだろう。しかも、楽曲は難曲ばかりのスティーブン・ソンドハイム。ハイブロウ過ぎて日本でどう売るのか興味深かった。年末に公開されたアメリカでは1億ドルを越える大ヒット。日本では、この大ヒットすら話題にする事なく、ひたすらファンタジー映画として売った。その結果の大ヒット。お見事とは思ったが、初日の満員の観客席を眺めて大丈夫なのかと訝しい気持ちになった。客層は親子、若いカップルなど、まるでソンドハイムのミュージカルには縁のなさそうな客層。ディズニーアニメやジブリの客層なのだ。この人たちが期待するのはチョココーティングしたポップコーンのようなスイートな映画。ソンドハイムが提供する毒のあるビターな世界でない。ソンドハイムの世界は、およそディズニーランドとは対岸の世界。あの宣伝でスイートなポップコーンだと思ったのに、出されたのは塩辛い、しかも時に砂の混じったポップコーンだったのた。悪評も仕方ないだろう。実際、ボブ・マーシャルの演出もゆるい。最近、ミュージカルていうと、このマーシャルとビル・コンドンの名前ばかり目立つ。そこにも問題あり。
▲ジョニデは脇役
