渋谷の名画座「シネマヴェーラ」で「踊らん哉」を観た。
フレッド・アステアの1937年の作品。
名コンビと言われたジンジャー・ロジャースとの共演作。
この映画はその7作目。
監督はマーク・サンドリッチ。
30年代、アステアとロジャースこコンビ作「コンチネンタル」「トップハット」など名作を連発した監督。
1900年生まれ。監督として黄金時代を30代で迎えた充実期の作品。
話はパリから始まる。
アステアが演じる、人気の「謎」のロシア人舞踏家が、アメリカ人のタップダンサー(ロジャース)の惹かれる。NY戻る彼女を追ってアメリカ行きの船に同乗するアステア。有名人同士のふたり。途中、ふたりが結婚というゴシップが流される。NYに戻っても、その騒動は続く。婚約者がいる彼女は困惑する。さて、このふたりのゆくえは。
まあ、ストーリーはあるが、見せどころはダンス。セットも豪華、豪華。船の機関室でアステアが踊るシーンも床はピカピカ。半端なリアリティなど求めず、セントラルパークも、ホテルの部屋もどこでも、そこは踊りのための舞台。
まあ、アステアが踊れば、どんな場所でもダンスホールになってしまう。
そのダンスのエレガントな事。こんな「優雅」さを求められない時代。もう、こんな人は出てこないだろう。
映画黄金期、ましてダンス映画(レヴュー映画)の全盛期ならでは豪華な映画。
音楽はナサニエル・シルクレットになっているが、主な音楽はガーシュイン。
ガーシュイン、コール・ポーターなどが現役の時代でもあった。
ダンス、音楽、1流を集めた、究極の娯楽映画。
この日の上映は16ミリという事だったが、フィルムはキレイ。サウンドも良かった。
アステアのこの時代の作品は安価なDVDもあるが、映画館で観る価値ありと思った。