幼稚園選びで、
絶対に譲れないことが
「勉強を教えないこと」
でした。
わたしも、夫も、
息子達に
文字のない世界でもうギリギリまで暮らしてほしいと
思っていました。
わたしたち人間は、ほうっておいても
字が読めるようになってしまいます。
文字の世界が素晴らしいことはよく語られます。
でも、文字のない世界、これこそが
かけがえのない世界、尊い世界と信じていました。
文字が読めないコトで、
「字」を記号のように感じるのか、それ本人がかんじること。
文字のない世界。
ほんの数年で、小学校でよめるようになってしまいます。
できるだけ長く、文字のない世界の住人でいさせたいと
願っていました。
実際、入学まで文字はなんとなく、自分の名前は「文字」としてしっていたし
お友達に、おしえてもらったこともありましたけどね。
本をね、眺めてるんですよ。
かわいかったです。
字かわからないので、字を見る、のです
絵もみます。
読んでいるとき、聞きます。
息子達の頭の中・・・心の中に、
どんな世界が広がているのかな、と想像しながら息子たちの
本をながめる様子をみるのは
実に楽しいものでした。
難しい顔をして、「ナイチンゲール」の絵本のページをめくっている光景は、記憶にあります。
文字の無い世界。
人間は、知らなかったころには戻れません。
成長は、ゆっくりでいい。
いまでもそう思っています。
ま、おとなになっちゃいましたけど。
勉強なんてやらないでいい。
泣いたり笑ったり、ごねたり、暴れていればいい。
きかなくて、いい。
