今日で、3冊目の紹介です。
奥付は、2017年に初版。わたしは2018年の13刷を購入しています。
この本、メニューや内容が気に入っているという事じゃないのです。
わたしの長く読む本、手元に置いておく本には
特徴があります。
著者、作者に。魅力を感じている、ということです。
内容以上に、かもしれません。
ことば選びや、考え方、方向なのかな。
つまり、
「この先生(著書)が、考えていることなんだな、全て受け入れているわけじゃないけれど、(理解できているわけじゃない、という意味)
しばらく、繰り返し読んでみよう」
という感じです。
何かを取り入れるとき
もちろん、一部でもいいと思います。
楽譜を購入して、その中の1つや2つ程度の曲だけを弾いてみるというふうに
または、購入した料理本の1つか2つだけ作ってみるとかね。
ありでしょ?
ただ、そのとき、わたしが大切にしているのは
「その本の全体にも目を通す」
全体像がわかっている、のは大事かと。
その著者が、この本で、何を伝えたいのかな?ということ。
まあ、
実際ははじめに、やあとがき、プロフィール
目次や、ほかの本を、芋づる式に目をとおせばなんとなくわかります。
ですから、そのなかで1冊、数冊は、しばらく手元に置いて
著者の「思考」「考え方の方向」を
わたしは、吸収したい、のかな?
大げさ?
そうなると、読みやすい、つまり、表現方法が好みの文章が
表現について
たとえば、ここね。
これはあとがきなんですけれど
「わかっていない」とわかることからはじめよう
という小見出しもついていて、こういう表現、わたしは大好物。
食事術、という本ですが、考えさせるような表現がちりばめられています。
このほんが単なるレシピ本だったら、
すぐに手放していたと思います。
そもそも、わたしは、いつも考えていたことがあって
栄養素、やカロリーに、みんな振り回されすぎじゃないか?
と
だって、人間はロボットじゃないのだから
消化吸収する過程で、その数字は、ひとそれぞれ全く違うものとなるはずで
必要な栄養素は、本人のからだしか、本当のところでは
わからないんじゃないか?と
いう意味です。
代謝の過程で、構成が変わっていきますよね?
これ自体が、ひとそれぞれ、メカニズムがちがうはずで
その誤差は、積みかさねで大きな差となっていくのだと・・
このあたり、
本を読み進めていくと
自分の頭で考えることがちりばめられていて
大いに、反論しながら、大いに共感しながら
読める本です。
ほんと、好きです、先生。