続きです。
繰り返し練習しますが、
誤解を恐れずにいいますと、
それは指の練習ではないのです。
耳を鍛える練習なのです。
運動機能が、脳の指令通りに動くことは必要ですが
ピアノやバイオリン、耳を育てる訓練です。
どういうことかといいますと、
自分の弾いている音楽、音が、どんな音をだしているのか
が先なのです。
楽譜に書いてある通りに、その音が出せたのか
その音は、「いい音」なのか「どうでもいい音」なのか
それを、聞き分ける耳を育てるために
というか
音を、評価できるように繰り返し弾くのです。
そこも、自分なのですね。
どうやったら、自分の思う、「音」をだせるのか?
を考えながら弾くのです。
一生懸命、何時間も練習していても
自分のだす音を聞いていないなら
無意味なのです。
技術は、いつだって表現するための手段でしかないし
その指令は、本人の耳なのです。