これは、楽譜を読めないまま
つまり、
耳の良さに頼りすぎて楽器の習得が
行き詰まった際悩みについて、
コンチェルトが2016年にカウンセリングした事例です。
次のような提案をしました。
この方法から段階を踏んでやると
音と、楽譜が一致していきます。
…………
音源を楽譜でおいかける
CDの任意の1曲の楽譜を準備する。
選びかねるならば、私の方で決定しますので曲目を知らせてください。
楽譜選びは、キリが無いほど難しいのですが
1つ選んでみましょう。
現段階では、追求しませんが楽譜は版によって、かなり表現も違うものです。
まだ、音名や楽語については、ぼんやりとした霧がかかっているような状態だと思います。
習得については、すでにお知らせしたとおりの手順で(スズキ教本をなぞる)すすめてください。
こちらは、全く別の切り口となります。
CDを今までは、ただ楽しく聞くというスタイルだったと思います。
今回は、別の楽しみ方を「知る」機会にしましょう。
音源を楽譜で追いかける、ということです。
ぼんやりとした輪郭であっても、曲をききながら楽譜を目で追う作業を繰り返していくと、次の感覚が磨かれていきます。
●フレーズ感
●リズム感
●曲の作りの把握
簡単に言うと、「音感」ということです。
これは知識をカバーできる能力でものあります。
しかし、知識のない音感は、いずれ行き詰ります。
「ことば」でいいますと
「言っていることは、なんとなくわかるけど・・」文字の読み書きはできない。
という状態に似ています。
音源を楽譜で追いかける、の先には
●オーケストラのスコアが読める
●他の楽器の見せ場や特性も理解できる
●全体の中の、自分の(バイオリン)立ち位置が把握できる
今現在は、音符をはじめとした楽語を勉強し始めたばかりですので
音源に「おいて行かれる」状態が多いでしょう。
つまり「楽譜を、にらんでいたはずなのに、途中で見失った」ということが多発するということです。
注意は、そのときに音源はとめないでくださいね。流れ始めた音楽は途中でとまりません。
リズム感や、フレーズ感で突然、音源の「後姿」を見つけることができる瞬間がでてくるからです。
繰り返し、聞いてなぞってという積み重ねは、
現在はじめた「知識」が習得されたと時に、「わかった」という実感を味わえると思います。
何かご質問などあれば、いつでも連絡をくださいね。
*CDの曲は、何の曲を選んだか教えてくださいませ。
CONCERTO美穂