続きです。
養護学校で、生徒との時間や
保護者との時間は、大きく私に影響を与えました。
厳しい中に愛情があり、
根気強く、待って待って、沈黙し
思わず、手助けしたい気持ちを
こらえる瞬間は、しょっちゅうあります。
簡単なんです。手助けするのは。
それをやったら、
いつまでたっても、「できるようにならない」と
わかっているから
教師も、親も、本人がやりぬくまで
沈黙して待つ。
見る。
他人の教師でさえ、思わず余計な一言でそうになります。
親はもっと、根気が必要だろうと
新米の私にでもわかりました。
褒めて伸びるなど、どこをさがしてもありません。
言葉が独り歩きし
いまでは、大人まで、言いだします。
褒めて伸びるのは、
本当に到達した瞬間に、褒めたときです。
自分もやるべきことを、しっかりやった。
やっとできた、自分のちからで、できた
他人がほめなくても
この状態は、誰だって、満足でいっぱいですから
褒められなくてもどっちでもいいのです。
成長から目を離さない。
小さな変化も、目を離さない。
小さな小さな繰り返しと
積み重ね。
人間の成長の基本はこれだと
実感しました。
日常の大切さ。家庭での暮らし方。
このあと、本格的に障がい児教育を勉強をしたいと
大学に入りなおしたのです。
ケーキの話をしましょう。