2020年の海の日連休は雨に祟られて不安定な天候に悩まされ、思うように行動できないフラストレーションに苛まれました。

6月に神戸から戻ってきた車両のナンバー確認もまだできずに頭を抱えていた矢先、夏休みの期間限定コースを物色すべくスカイバス東京の公式ツイートをさらっているとこんな固定ツイートが。

 

星野リゾート:【奥入瀬渓流ホテル】360度絶景!開放感抜群の「渓流オープンバスツアー」実施~オープンエアの2階建てバスが奥入瀬渓流沿いを走行します~
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/06/93600.html

奥入瀬(おいらせ)渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」は、2020年8月1日~10月31日の期間、「渓流オープンバスツアー」を実施します。オープンエアの2階建てバスで渓流沿いを走行するため、大自然の中を走り抜ける爽快感や、360度の絶景を存分に楽しめます。また、バスに乗っているだけで、国立公園の豊かな自然を満喫できるのも特徴です。東京で、2階建てオープントップバスツアー「スカイバス東京」を展開する、日の丸自動車興業株式会社(所在地:東京都文京区 代表取締役社長:富田浩安)と提携し、当ツアーが実現しました。渓流沿いを運行するバスツアーは、日本初です。

 

背景
当ホテルでは、長期化する「withコロナ時代」の在り方として、3密回避を徹底した新たな旅の楽しみ方を検討してきました。当ホテルの前を流れる奥入瀬渓流は、十和田八幡平(とわだはちまんたい)国立公園内に位置しており、国立公園の特別保護地区、天然記念物及び特別名勝に指定されています。そんな豊かな自然を有しているこの場所で、3密を回避しながら奥入瀬渓流の自然を体感し、リフレッシュしていただきたいという思いから、日の丸自動車興業株式会社と提携して当ツアーの開発に至りました。バスの運行は、地元のバス会社、十和田観光電鉄株式会社へ委託し、地域の観光産業が一体となって、長期化する「withコロナ時代」を乗り越えていきたいと考えています。

 

特徴1 360度絶景が広がる開放感
当ツアー最大の魅力は、圧倒的な開放感を味わえる点です。オープントップバスは、屋根がないため、渓流のせせらぎや野鳥の鳴き声がよく聞こえ、森の香りも感じられます。また、当ツアーで運行するバスは、渓流の景色や清々しい風、森の香りを存分に楽しんでいただけるよう、ゆっくりと走行します。360度絶景に囲まれて大自然を身近に感じることで、心身ともにリフレッシュできます。

 

特徴2 森のトンネルを抜ける爽快感
奥入瀬渓流は、U字型の渓谷になっており、バスが走る車道や遊歩道はその谷底にあります。そのため、車道や遊歩道を進んでいくと、背の高い樹木や岩壁に覆われ、まるで森のトンネルを進んでいるようです。森の木々は、高さ約30メートル以上になるものも多く、それらの木々に芽吹かせた葉が傘となり、真夏の日差しや雨からも守ってくれます。たとえ雨が降ったとしても、ツアー参加者には無料でレインコートを配布するので、安心して、雨に濡れたしっとりと輝く森を楽しむこともできます。天候や季節によって様々な姿を見せてくれるのも、奥入瀬渓流の魅力です。

 

特徴3 いつもと違う目線から絶景を眺め、魅力を再発見
当ツアーのバスは、2階建てのため、一般的なバスより高い位置に座席が設けられています。高い位置から遠くまで渓流を見渡せたり、背の高い樹木がつける実や花を発見できたり、当ツアーに参加するからこそ、眺められる絶景が広がります。初めて奥入瀬渓流を訪れる方はもちろん、いつもは車内から見流していた地元の方も、それぞれの目線でじっくりと楽しめることも、ポイントです。

 

「渓流オープンバスツアー」概要
期間:2020年8月1日~10月31日
場所:奥入瀬渓流(焼山~子ノ口までの区間往復走行)
時間:【1】9:00~10:15、【2】11:00~12:15
料金:8~9月:1名1,500円/10月(紅葉シーズン):1名2,000円 *いずれも税込
席数:26名(自由席)
最少催行人数:1名
予約:要事前予約。
奥入瀬渓流ホテル公式サイト(https://www.oirase-keiryuu.jp/)または出発1時間前までに現地にて受付
対象:宿泊者限定
*「星野リゾート 青森屋」、「星野リゾート 界 津軽」の宿泊者には、席数を限定して販売します。詳細は各施設の公式サイト参照。
年齢制限:安全確保のため4歳以上から乗車可能
備考:時期によって運行時間、本数が異なる場合があります。
天候によって中止となる場合があります。
雨天時は、無料で配布のレインコートをご着用の上ご乗車ください(傘の使用は出来ません)。

青森県で初めてオープントップバスが運行されることになりました。

東北地方では宮城県で帝産富士交通によるスカイバス仙台と仙台バスによる東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝パレードでスカイバス東京が貸し出されたことがあり、これに十和田観光電鉄が加わることで2県目・3社目になります。

 

参考:楽天優勝パレードに登場したスカイバス東京
https://ameblo.jp/comyu400er/entry-11711447786.html

宮城県庁前に配車されたスカイバス

地方でのスカイバス出張運行では地元のバス会社に車両を貸し出し、一般の観光客が利用できる定期観光バスまたは日帰りの募集型企画旅行として運行されることが多いですが、今回はホテル運営会社がチャーターして対象を宿泊客限定としている点が異例です。

海の日連休前には青森入りしていたようで、7月24日には装いを改めて訓練走行中のツイートが上がってきました。

ナンバーは八戸200か1089で登録されましたが、後ろに幌屋根があることから昨年富山地方鉄道に貸し出されたOP-21と推定して間違いないと思います。

ところでこの奥入瀬渓流沿いを通る国道102号線は国鉄バス~JR東日本バス~JRバス東北が運行する路線バスの十和田北線に天窓付きの車両が運行されたことがあるようで、乗りながらにして上空の視界を堪能できるバスが奥入瀬を行くのは何年ぶりになるでしょうか。

 

僕も予算とスケジュールの折り合いを付けて可能なら現地視察に赴き、30年ぶりの奥入瀬と十和田湖を楽しみたいですが、奥入瀬渓流ホテルなり青森屋でシングルユースを認めてもらえるかどうかが懸案事項になります。

それと基本的に午前中しか走らず、東京から朝イチの新幹線や飛行機で向かったところで運行が終わっているのも難易度爆上がりの要因となっています。

行けるとしたら果たして何万突っ込むことになるやら。


(8月18日追記)

【星のや東京】2階建てオープントップバスで東京の街を巡る「東京絶景ナイトバスクルーズ」開催
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/08/99125.html

 

奥入瀬に続いて今度は東京でも"宿泊者専用スカイバス"の運行が始まろうとしています。

大手町の星のや東京を基点に夜の東京都心と東京タワーを巡るコースでこちらも一日2便が運行されます。

期間は8月20日から11月30日まで、 料金は3500円(都内在住者は2500円)を予定しています。