「リベンジ」
もう一度あのMRと。
MRに勝つためにこんぷは前を向き続けた。


11月21日、三郷グランドでこんぷれっくす2010は決意を胸にMRと戦った。


この日の目標は「ゼロ封」
やることはいつもと同じ。いつも通り。
春から同じことを繰り返し繰り返しやってきた。
その集大成の発表の場。そんな捉え方もあるだろう。



そしてそのキックオフ。


前半開始早々、相手も変わらないラグビーで前に出た。MRのモールからこんぷのペナルティ。そこで相手の選択はPG。まずは3点先制されてしまう。
まだ何もやっていない。まだまだ。
こんぷもいつもと同じようにキックで前に出た。チャンスはあったがとりきれない。
それと同じようにMRもキックで前に出てくる。
こんぷは激しいタックルで応戦し、なかなかトライをとらせない。
FL小神野の逆ヘッド激アツタックルなど激しいDFを魅せた。
そしてMRはモールからついにトライラインを割ってきた。0-10。
しかしこんぷも負けじとCTB山田が足にかけ、相手のキック処理をHO梅崎がノットリリースを奪いにいき、そこからCTB山田がトライを奪う。7-10。
点の取り合いになると、ここでこんぷはペナルティをとられ、またしてもMRの選択はPG。7-13。
続いてこんぷは、MRのBKサインプレーからトライを奪われてしまう。7-20。
しかし、BKの展開からこの日復帰のWTB桑原が執念のトライを奪い、12-20。
その後もこんぷ対MRらしく、お互い譲らない試合が続く。
終了間際、MRのモールでトライを奪われ12-25。
こんぷはそこで、もう取られない。点を与えない。固く誓って後半を迎えた。


後半、こんぷは攻め続けた。
いつも以上のクリーンオーバー。いつも以上のBK展開を魅せ、前に出た。出続けた。
課題であったキック処理もこの日は完璧。
そして課題であったブレイクダウンもこの日は完璧。
丁寧なラグビーはこの日はほぼ完璧だった。

こんぷ自慢のFWからこんぷ自慢のBKに繋ぐ。
この日のラグビーは、いつもの練習通り。まさにやってきたことがそのまま出ていた。


春のMR戦、クラブ選手権のMR戦。
完敗だった。勝てる相手ではなかった。


しかし、この日はそのMRに堂々と戦っていた。
絶対に前には進ませない強い気持ち。
大きくゲインを切られても追いつく執念。
ゼロ封にこだわる気持ちが表にはっきりとにじみ出ていた。

そして、後半30分、FB田中義泰が抜け出してトライを挙げる。ついに19-25。


6点差。

あと1トライ。


しかし、時間は無情にも過ぎてゆき、最後はMRが蹴り出してノーサイド。



楽しかった。

本当に楽しい試合だった。


今年のこんぷでできた最高に楽しい試合だった。


思えば、春30点差つけられた相手に6点差。
24点を埋めることの難しさは誰もがわかるだろう。



堂々と、こんぷらしく、戦えた。
FW、BK一体となって。
そして何より全員の気持ちが一つだった。
「MRに勝つ」その気持ちは本物だった。


チーム一丸となって、こんぷは「輪」となって、最高の戦いができたと思う。


みんなに感謝しています。


ありがとう。



こんぷの明日に繋がる大きな試合になったのではないだろうか。





メンバー
1佐藤 浩史
2梅崎 裕太
3二宮 幸平
4上原 大樹
5井上 啓史
6小神野 豊
7秋庭 伸也
8青木 貴之
9広長 春樹
10眞鍋 健太郎
11桑原 悠紀
12山田 将大
13石原 昭平
14伊藤 祥吾
15田中 義泰
16飯野 雄輝 ← 二宮 幸平
17篠田 隆平
18三澤 元気
19長嶺 光朗
20田中 耕平
21新井 昌敏
22渡部 大輔


支えてくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

良い報告とは、いきませんでしたが、悔いのない試合ができたと思います。
心から感謝しています。(早大こんぷれっくす主将 石原昭平)
舞台は快晴の熊谷荒川緑地。相手は全勝GW。
クラブ選手権最終戦は願ってもない好条件の中、こんぷれっくす2010はそのグラウンドに降り立った。

きっとこの試合に勝つために、この試合で優勝するために今年のこんぷは春から辛いことも苦しいことも乗り越えてきた。
厳しい練習をしてきた。走った。走った。また走った。
しかし顔を上げればみんながいた。

すべては優勝するために、この日のためにみんなでここまで歩んできた。


13時、ついにGW戦がキックオフした。
まずはこんぷボールからのキックオフ。しかし、このボールがダイレクトタッチ。
相手ボールのセンタースクラムから始まる厳しいスタートとなった。
風下のこんぷはまずはキックで下げられるも、FWのディフェンスで相手のモールを完全にシャットダウン。
そしてこんぷはペナルティーをもらうと初スタメンSO真鍋のキックで前に出る。
敵陣でのプレーが続くが取りきれず、下げられる。その繰り返しとなってしまう。
そして相手の素早いアタックでラインを割られそのままトライを奪われ0-5。
しかしこんぷは前を見た。優勝するため、勝つために。
直後、SO真鍋のステップで相手を交わし、CTB山田へとつなぎトライ。
こんぷは集中したディフェンスを続け、PR佐藤の激アツタックルやSH廣長がでかい相手をものともしないタックルなどこの日のこんぷは素晴らしいディフェンスが何度も飛び出した。
その後こんぷもGWもお互い譲らず、前半を5-5で折り返す。

迎えた後半。
こんぷはいつもと変わらないラグビーで前に出た。
するとスクラムからNO8青木貴が抜け出しそのままインゴールへ。10-5。
その後ペナルティーをもらうと相手陣へ攻め込み、LO井上がトライをあげ17-5。
後半の立ち上がりから2トライをあげる最高の形となった。
しかしその後は我慢の時間が続く。必死でディフェンスを続け、相手を前に出させない。FL小神野の早いプレッシャーやCTB山田のタックルなどいつものようにいつもと同じようにディフェンスを続けた。
また、こんぷにチャンスも多かった。相手陣に攻め込むが焦りからミスをしてターンオーバーされまた下げられる。
我慢に我慢を続けた。
しかし終了間際、ついに相手WTBに走られ、トライを奪われてしまう。
その後こんぷは敵陣でプレーを続け、必死に、死に物狂いで、トライを奪うため、優勝するため、みんなで歓喜を味わうため、思いを一つにし、前に出た。前に出続けた。
だが、健闘空しくノーサイド。17-12。

勝利だった。全勝相手に勝利した。


しかし、優勝は届かなかった。


この日のこんぷは、本当に最高のディフェンスを続けた。ディフェンスで湧かせた。ディフェンスで魅せた。
春からやってきたディフェンス。言われ続けたディフェンス。
必死だった。

反省点は、やっぱり取りきれなかった部分。
焦ってミスをする場面が今回も多かった。
一度時間を使って、立て直して攻めることが大切である。
そして何よりもマイボールキープをもっと意識して。
もう一度基本に返って、ボールをキープしてじっくり攻めよう。

キック処理のノーバウンドももう一度。



今回反省点は少ないが、やっぱりできなかったのはゼロ封。
ゼロ封するためにやってきた。
次からの戦いは負けたら終わり。
点を与えなければ負けることはない。
負けないためのラグビーを今年はやってきた。
これからの戦い、絶対に点を与えない。
そういう強い気持ち持って、これからも歩んでいこう。

また、今回のクラブ選手権は3位となった。
しかし、王者に土をつけることができた。
みんなで戦えたこと、みんなで勝ったことを誇りに思う。

このクラブ選手権、きっとこんぷは大きな『輪』になって、結果よりも何よりも大きな物を手に入れることができたのではないだろうか。


1佐藤 浩史
2梅崎 裕太
3二宮 幸平
4上原 大樹
5井上 啓史
6小神野 豊
7秋庭 伸也
8青木 貴之
9廣長 春樹
10真鍋 健太郎
11田中 耕平
12山田 将大
13石原 昭平
14伊藤 祥吾
15田中 義泰
16飯野 雄貴
17篠田 隆平
18三澤 元気
19長嶺 光朗
20杉本 友太
21新井 昌敏
22渡部 大輔

今回も遠い中、試合会場に足を運んでくださったOB、OGの皆様、本当にありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします。
季節もすっかり秋となり、緑の葉っぱも赤になりつつある駒沢で去年の王者MRCとの試合がキックオフされた。
日本一になるためには絶対に倒さなければいけない相手。去年の因縁を晴らすため、こんぷれっくす65人は全員で王者に立ち向かった。チャレンジャーとして。

開始早々、MRに攻め込まれ、ラックサイドを相手9番にブレイクされるとそのままズルズルと先制されてしまう。
しかし、今日のこんぷは完全にチャレンジャー。この日は前を向き続けた。
まずは、相手陣に攻め込み、サインプレーからCTB山田将大がトライを奪い、7-7と試合を振り出しに戻す。
その後こんぷは我慢の時間が続く。タックルを続け、モールを止めて何度もピンチをしのぐ。
ついにトライラインを割られてしまうが、こんぷも10→12→14と繋ぎ、最後にボールを受けたFB田中義泰がトライを奪う。
この日は我慢の時間が長かった。こんぷはタックルを続けるが引き倒すタックルやボールを狙うタックルで徐々に後退していく。ボールを奪っても軽いプレーでミスを続けまた後退していく。
結局前半を14-21で折り返す。

迎えた後半。
先にトライを奪ったのはMRだった。
キックを中心に攻めてくる相手に対し、こんぷもキックで応戦したが最後は下げられてしまい、その後のラインアウトもターンオーバーされトライを奪われてしまった。
次のトライもペナルティーから自陣ゴール前へボールを運ばれ、モールで奪われてしまった。

こんぷはその後怒涛のアタックを見せるが、要所でミスを続け、トライを奪うことができない。
相手の刺さるタックルにもやられ、前に出ることができない。
何度もチャンスはあったが、タップミスやノックオンでボールは相手へ。
結局そのままノーサイド。
結果は21-33という結果だった。

この日のこんぷは全員必死だった。フィールドの15人はもちろん、こんぷのメンバー全員が必死にこんぷの勝利を夢見ていた。

しかし、MRに負けたものは多かった。
MRにはミスが少なかったし、取るべきとこでトライを取っていた。
ラグビーの基本的な部分で完全に負けていた。
相手のキック処理はほとんどがノーバウンド。しかしこんぷはそうではなかった。
相手のアタックはほとんどミスがなかった。しかしこんぷはそうではなかった。
相手のタックルはほとんどが低かった。しかしこんぷはそうではなかった。
丁寧なラグビーが相手には徹底されていた。

この日の試合は細かい部分で負けていた。
タップミスやペナルティー、ノックオン、キック処理、ラインアウト。
もっと基本的な部分、丁寧なラグビーを心がけること。
強いチームになるために絶対必要なことである。


ラックサイドを抜かれたところ、ポストのところを破られた。
もう一度確認したい。

カウンターのキックのチョイスももう一度確認したい。

ゴール前のアップディフェンス。待ってしまっている人がまだまだ多い。
ゴール前だからこそ相手を下げなければいけない。もっともっとディフェンスに集中したい。


もう負けることはできない。
最終戦の相手はGWRC。ここまで唯一全勝の相手である。
この試合がクラブ選手権の決勝戦となる。
日本一をしっかり意識して、今年のこんぷがやってきたことをすべて証明してあげよう。

崖っぷちのこんぷ。
全員で勝とう。



1佐藤 浩史
2梅崎 裕太
3篠田 隆平
4上原 大樹
5井上 啓史
6小神野 豊
7秋庭 伸也
8青木 貴之
9廣長 春樹
10長嶺 光朗
11田中 耕平
12山田 将大
13石原 昭平
14伊藤 祥吾
15田中 義泰
16井上 紘典
17飯野 雄貴 ← 篠田 隆平
18三澤 元気
19水谷 一優
20杉本 優太
21新井 昌敏
22渡部 大輔


この日、試合会場まで足を運んでくださったたくさんのOB、OGの方々や親御さん方、本当にありがとうございました。
これからもご支援、ご声援よろしくお願いいたします。