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COMPASSUS@shanghai

上海老房子生活の中で魅了されたモノ、デザイン
風景、お仕事、旅行など、日々を記録しています。



引き続き、女性専用のシェアハウスに改装したR邸のご紹介です。
最後のご紹介は、ベランダ部分になります。




こちらが、施工前のお写真です。

この物件にはベランダが2つあって、こちらがメインのベランダになります。
2つの寝室の窓に面していて、ガラス窓で囲われた空間でした。




そして、こちらが施工後になります。

床のタイルを、テラコッタ調タイルに張り替えて、思い切ってガラス窓を全面撤去し、
手摺り部分には植物を植え、ポイントに鉢植えを設置しました。

外の樹々とベランダの植物が繋がって、開放的な空間へ。
たくさんの緑と空を感じられるようになりました。




もう1つ、キッチンの裏にあるベランダの一角には、プランター式の家庭菜園コーナーを。
手前は作業台になります。

自分達で造った野菜やハーブを使って、お料理したり、お茶をしたり、
小さくても、このような場所があると、共同生活がより楽しくなりますよね。




ベランダなどの外と繋がる空間もしっかり設計すると、生活空間がとても豊かになります。


毎日の生活の中で、自然を感じることは、思っている以上に、
心身を癒してくれるように感じます。

そういった感覚も大切にしながら、これからも設計に携わっていきたいと思います。








前回に続いて、女性専用のシェアハウスに改装したR邸のご紹介になります。

上の写真は、施工後のバスルームです。
ベージュのタイルを使って、ナチュラルな雰囲気に。




こちらが、施工前です。

バスタブはそのまま利用し、壁面と床面のタイルを張り替えただけですが、
施工前と後では、全くイメージが変わってきます。




便器もそのまま利用しましたが、便座だけは木製のデザインに新しく変えました。
また、フックやトイレットペーパーホルダーも同じシリーズで揃えて。

共同で使うバスルームは、常に清潔さを保っておきたいところです。
シンプルで掃除がしやすいデザインでまとめてみました。




それから、こちらは、施工前のダイニングルームから撮影した玄関付近の写真です。
右奥が、玄関になります。




そして、施工後の写真がこちらです。

ダイニングルームと一続きだった空間に、玄関周りの空間を広めに造りました。

中国の一般的な物件では、玄関に段差がなく、靴を脱ぐ場所が曖昧になってしまうのですが、
今回は上がり框をしっかり作って、ジャパニーズスタイルへ。

リビング&ダイニングルームの床全面をカーペットにしたこともあり、
衛生面、管理面を考えると、やはり上がり框が必要だと考えました。




玄関周りには、便利なベンチ型シューズボックスと、
全身のコーディネートをチェックできる大きな鏡を設置。

玄関の土間とダイニングルームのカーペットの間には、汚れの目立ちづらい麻のカーペットを。
一番汚れ易い場所なので、麻のカーペット部分は気軽に交換出来るようにしてあります。




お部屋の間取りを変えなくても、空間の使い方を整理し、
動線やゾーニングをしっかり計画して、家具の配置の仕方などを工夫すると、
生活が驚くほど快適になります。

また、素材の選び方で、一気に空間の雰囲気が変わるのも面白いですね。

施工後の引き渡しの際に、オーナーさんが、お部屋の変化に驚き、大変喜んで下さいました。
私もとても嬉しかったのを覚えています。






R邸は、上海の閑静なフランス租界地にある低層マンションの一室になります。

床面積140㎡、3LDK+2Bathroomの物件で、上海の一般的な内装だったお部屋を
女性専用のシェアハウスとしてリノベーションさせて頂いた案件です。
(JEN-DESIGN設計事務所でのプロジェクトになります。)




こちらは、施工前のリビングのお写真です。

賃貸物件ですので、まずは大家さんの許可を得て、使わない家具は引き取って頂きました。

そして、間取りはそのままに、なるべく現状で使えるところは残して、
極力大きな工事は避けながらも、効果的な設計になるよう、
オーナーさんと打合せを繰り返しながら、進めていきました。




こちらが、施工後のお写真です。

壁と天井はそのまま利用し、幅木、窓枠、扉を白く塗装し直して、
お部屋全体のベースの色味を整えました。
低層マンションならではの窓からの緑が、一段と綺麗に映えるように。

また、オーナーさんのご希望で、フローリングの床を、水廻り以外は全面カーペットに。

女性が気持ちよく、裸足て寛げて、寝転がれる、そんなリビングルームを目指しました。




施工前のダイニングルームのお写真です。



こちらが、施工後のお写真になります。

家具はすべてお部屋の空間に合わせて特注し、欧米人がメインのシェアハウスなので、
ゆったりサイズで作っております。

ダイニングルームのペンダント照明以外は、すべて間接照明を設置。
柔らかい光の中で、寛いで頂けるように。




リビングルームの大きなソファーに座ると、絵画が観賞できます。

オーナーさんのご趣味である絵画を、いつでも好きなところに飾れるように
お部屋の大きな壁面にはウォールシェルフをいくつか造りました。

空間のベースカラーを白に統一させたのは、この絵画達のためでもあります。



メインの共有空間になるリビング&ダイニングルーム。

女性達が自由に集いながらも、それぞれがゆったりリラックス出来る、
そんな柔らかな空間の作り方を、空間構成、動線、色彩、質感、光、風の通り、などなど、
あらゆる方向から、模索しました。

異国でパワフルに生きる素敵な女性達の、癒しのマイホームになって欲しいと、
そう願いながら設計させて頂きました。