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COMPASSUS@shanghai

上海老房子生活の中で魅了されたモノ、デザイン
風景、お仕事、旅行など、日々を記録しています。



日々の忙しさで、なかなかブログが進みませんが、春節の旅の記録②です。

バリ島とロンボク島の間にある、「ギリ諸島」。

飛行機から撮った写真ですが、右側の大陸が、ロンボク島で、
一番左側の島が、今回滞在したギリ・トラワンガン島です。




この島では、車、バイクは一切禁止で、交通手段は、この馬車と自転車。
1時間半程で、島を一周出来てしまいます。

警察もいない、長閑で平和なリゾートアイランド。

観光客は、ラフなスタイルの欧米人ばかり。




晴れた日の海は、透き通ったグラデーションブルー。

シュノーケリングで、美しい熱帯魚達と戯れたり、ウミガメと一緒に泳いだり。




でも、雨期だったので、割と雨に降られた1週間でした。

島のメインストリートの、可愛らしいビニール傘のアーケード。
全く傘の役目を果たしてませんでしたが。笑




こんなに小さな観光の島なのに、
意外とお洒落なデザインの店舗が立ち並びます。




ここは、マッサージを受けられるスパ。

古い伝統的な建具を上手に再利用しています。
右側のレセプションカウンターも素敵。




こちらは、アパレルショップ。
古木を使った、抜け感のある店舗ファサード。




内装も古木を使って、ザックリとこなれた感じで。




簾もさまになって見えてしまう、コージーなカフェ。




屋根を突き抜ける大きな樹。島の自然と馴染む建築。
こちらのカフェも、古い建具の門がポイントになっています。


最近、雑誌でも街でも良く見られるリサイクル廃材を使ったインテリア。
古木や、古い建具を再利用して、新しさの中に古さをミックスさせて。

経年変化を経た素材をインテリアに取り入れると、
空間に独特な、柔らかさ、豊かさ、が出てくるように感じます。

着慣れた服や靴のように、肌に優しく馴染む感じ。

こういったCozy=「居心地の良い」な感覚を、最近のインテリアデザインでは、
より求められているように感じます。

インドネシアの小さな島で、このデザインの1つの流れを再認識することが出来ました。








春節の旅の記録です。

上海からマレーシアのKL空港でトランジットして、インドネシアのロンボク島へ。
ロンボク空港からタクシーで1時間半、港に着いたらスピードボートで20分、
ようやく辿り着いた、ギリ・トラワンガン島。

この小さな島にひっそり佇んでいたホテル、「Palmeto Village」。




インドネシアの伝統的な住宅建築を、お洒落な色味でアレンジさせた、
全室ヴィラ形式のホテルです。

何とも言えない、爽やかなシャビー感。




細長いプールをわずか10棟のヴィラが囲んでいます。
可愛らしい小さな村のようでした。




30㎡ほどのお部屋には、天蓋付きのクイーンベットと、
その隣にはエキストラベッドが。

普通は、ここにソファーを配置しますが、
このエキストラベット、広さと高さがあるので、荷物を広げるのに意外と便利。




手作り感が溢れる、バスルーム。




遊び心溢れる、扉やクローゼットの取手。




朝食を頂くレストラン。

ランチョンマットと座布団とタイルの素敵なコーディネート。
色と柄と素材の合わせ方が絶妙です。

この明るいブルーグリーンが、ここのインテリアのポイントになっていますね。
どこかで見た色味だと思っていたら、それは中庭のプールの色でした。




こういったシャビー加工は、意外とセンスを問われます。
全体的にざっくりとした施工も、こなれた感じが出ていて、なかなか素敵。
きっちり設計、施工してしまう日本人には返って難しいかもしれません。

ここのホテルのオーナーさんは、イタリアの方だそうです。




これくらいの小さなホテルも、やっぱり好きだなぁ。
静かで、アットホームで、スタッフもフレンドリーで。




いつも旅をすると、ホテルの間取りや全体構成を簡単にスケッチして、記録しています。
自分達なら、ここは、もっとこうしたい、ああしたい、でもこれは使える、などなど、
勝手に盛り上がりながら。


いつか、リゾートホテルのデザインをしてみたいものです。








新年あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い致します。


上海で慌ただしく迎えたお正月。

元旦には、初めての京劇観賞に行って参りました。

去年、有り難いご縁で、国家一級俳優の嚴慶谷(Yan Qinggu)さんをご紹介頂き、
今までなかなか訪れる機会のなかった京劇劇場へ。




演目は、申年に合わせて「孫悟空」。

黄色い衣装が猿達で、中央の豪華な衣装が嚴さん演じる孫悟空です。
ユーモア溢れる猿の動きに、すっかり舞台に魅き込まれていきました。




桃を採りにきた仙女達。
甲高く、可愛らしい歌声が会場に響きます。




孫悟空が火刑にされるシーン。
老君のオペラ歌手のような歌声には圧倒されました。




天界の十八羅漢達。
オペラグラスで良く見ると、それぞれが個性的なお顔でユーモアいっぱい。

次から次へと展開してく場面。
その度に変わっていく背景。華やかな衣装。生演奏の音楽。
京劇独特の世界観を味わえました。




最後の舞台挨拶。
嚴さんも、ご高齢の役者さんも、皆さん本当に生き生きと輝いていて、
活力溢れる素晴らしい舞台でした。


元旦に、すっかり艶やかな色と音に身体が満たされ、
お陰様で、とっても縁起の良い気分に。


今年も皆様にとって、良い一年となりますように!

2016年もどうぞよろしくお願い致します。