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COMPASSUS@shanghai

上海老房子生活の中で魅了されたモノ、デザイン
風景、お仕事、旅行など、日々を記録しています。



三日目、念願だった金沢21世紀美術館へ。
大学時代、何度も眺めていた妹島和世+西沢立衛 の作品集。
あれからもう十数年が経ち、この美術館も今年で10周年と聞いて、
しみじみ時の流れを感じてしまいました。




コンセプトは「まちに開かれた公園のような美術館」
美術館は箱物という従来の概念を壊した、まさに開放的な建築。
ぐるっと回された円形のガラスの外壁が、外から人々を優しく受け入れ、
内からもこの街を感じることが出来ます。
美術館を金沢市の中心、市役所の隣に建てたことからも、この街の文化レベルの高さを感じます。




庭に点在する屋外アート。
オラファー・エリアソン「カラー・アクティビティ・ハウス」



光の3原色を身体中で体感。




妹島和世+西沢立衛 / SANAA「無重力性と透明性」
目の前の景色が一瞬で歪んだ景色に。水の中にいるみたい。




加賀友禅をモチーフにした壁と椅子。白い空間から一気に艶やかな空間へ。
ここで光庭を見ながら、ゆったり休憩。




ヤン・ファーブル「雲を測る男」 
パトリック・ブラン「緑の橋」

今日は雲一つない快晴。
どこまでも続く青い空を見ながら、自分がどこにいるのが分からない感覚に。

今回は、ちょうど展示品入れ替えの時期にぶつかってしまい、
中の作品の多くを観ることが出来なくて残念でした。
次回は、この美術館をメインに是非またゆっくり訪れたいです。




館内にあるフュージョン21というカフェへ。
ここで、加賀野菜を使ったモダンフレンチのビュッフェランチを頂きました。
色彩豊かでボリューム満点、お味も良かったです。
最後のデザートもビタミンカラーが素敵な一品でした。





お土産で購入しました加賀藩御用菓子「森八」の金沢菓子木型美術館にも脚を運びました。
こちらは、和菓子作りで使われる渋紙の写真です。
切り絵独特のユニークさと懐かしさが感じられます。




江戸時代より大切に保管されてきた千点以上の菓子木型の展示です。
時代ごとに展示されているコーナーもあり、
時の流れを木型のデザインから感じることができます。

今では、いつでもどこでも全国の美味しいお菓子を頂くことが出来ますが、
昔は、季節とお菓子、地域とお菓子、行事とお菓子、というように、
地域と密着し、私達の実生活に寄り添ってきたものだったことを改めて感じました。

ここの「秋の宝達」という栗あんの入ったお菓子はとても美味でした。




二日目、朝から歩いてさっそく兼六園へ。
秋晴れの気持ちの良いお天気です。

兼六園は、江戸時代の代表的な林泉回遊式大名庭園です。
広々とした雄大な敷地、どこから眺めてもすべてが絵になります。
思っていたより紅葉が始まっていました。緑色から朱色への綺麗なグラデーション。
上海では、このような紅葉を見ることが出来ないので、
日本の四季の移ろいの豊かさに改めて感動しました。




そして、いたるところに生えている松の雄大さに、また感動。歴史の重みを感じます。
ここは七福神山と呼ばれる場所で、中央にある7つの自然石は七福神に見立てられています。
どの石が恵比寿様?みんなでワイワイ。
庭に込められた物語を楽しめるのも日本庭園の良さですね。




小さな葉っぱがちりばめられたモミジと、その下の柔らかな苔。
キラキラした日差しに、しっとりとした土の香り。
こんな繊細な景色は、やはり日本ならでは。
ゆっくり敷地全体を見て回ったので、2時間以上堪能させてもらった兼六園でした。





さて、お次は、東茶屋街へ。
城下町らしい町並みが色濃く残っていて、
お茶屋を改装したお土産物屋さんやカフェなどが立ち並びます。



景観に合わせて、排水溝の蓋もしっかりとデザインされています。
この街のまちづくりへの想いが伝わってきます。



昔からのお茶屋の造りをそのまま残している「志摩」を見学。
お茶屋は2階が客間で、遊芸を主体とした建物なので、押し入れや間仕切り壁がありません。
梁や柱も細く、繊細で優美、そして真っ赤な床の間などなど粋なしつらい。
建物自体から、優雅な女性美が感じられます。




2階の客間から、1階の坪庭を眺めるショット。妙に落ち着く空間。
当時の上流町人や文化人の方々もこの景色を見ていたのでしょうか。



最後に、1階の坪庭が見られるカウンター席で、お抹茶と和菓子を頂きました。
ここでもまた、紅葉を思わせる和菓子に日本の秋を満喫させてもらいました。




上海からの直行便を使い、2時間半程で小松空港へ着陸。
そこからバスで30分程揺られて、金沢市内に着きました。
やはり、上海に比べて空気が綺麗に感じます。
身体中の細胞が、このしっとりとした日本の空気に満たされていきます。

ホテルに着いて早々、もう夕方でしたが取り合えず周辺をプラプラ散歩しに。
何気ない街角も、日本家屋が結構残っていたりしてやはり情緒があります。

まず、お目見えしたのが、尾崎神社。
天照大神と徳川家康、加賀藩主前田利常を祀っているそうです。
艶やかな朱色に惹かれて境内に入り、この旅行が良いものになるように祈願しました。
狛犬さんもなかなか愛嬌があります。




続いて、尾山神社。こちらは、加賀藩祖前田利家公と正室のお松の方を祀っているそうです。
このステンドグラスがはめ込まれた三層アーチ型の桜門は、和漢洋折衷のデザイン。
上海でもそうですが、異国の文化が混じり合う美しさに私はいつも魅かれてしまいます。
斬新で滑稽でそして美しい。
ステンドグラスから漏れる色鮮やかな光が印象的でした。




この門をくぐり抜けると、厳かな社殿が建っております。
砂利道を歩く音、足の裏の感覚、、、日本だなぁとしみじみ感じてきます。
さて、ここでも、手を合わせて旅祈願。
初日早々、良い滑り出しとなりました。


今回、旅の宿に選んだのは、兼六園のすぐ隣に建つ「金沢白鳥路ホテル」。
大正ロマンの情緒漂う、新クラッシックホテルです。



こじんまりした感じも金沢の街に合っていて、ほっと出来ます。
ロビーでは、フロントで頂いたサービス券でコーヒーを一杯。
丁寧に入れられた美味しいコーヒー。日本のさりげないサービスに感動しました。



お部屋は、和洋折衷のベージュを基調としたシックなインテリア。
ところどころに和を感じさせる上品なファブリック使いが素敵。
お部屋自体は少し狭いですが、お風呂は天然温泉の大浴場もあるので、
ゆっくり浸かって旅の疲れも癒され、大変快適でした。