「仕事をしていて、やりたいことが見つからず、モチベーションが上がらない。どのようにしたら、やりたいことを見つけることができるのか」という質問を、お客様先の社員の方からされます。
私は、その質問をされた際に、あるお客様先で出くわした「やりたいことを最初から見つけている社員の働き方」について話をさせていただきます。
具体的に申し上げますと、やりたいことを最初から見つけている社員は、やりたいことをやるために不可欠な事務的な仕事についてやらなければいけないと思うことができず、真摯な姿勢で取り組むことが難しいということです。
その方は、大学を卒業して新入社員で当社のお客様先に入社されました。就職活動した際の基準は「やりたいことが、やることができる」だということです。
私が着目したいのは、やりたいことを大学時代に見つけている、ということです。
大学時代に見つけたやりたいことは、社会人として職務遂行する過程で発見するやりたいこととは異なる可能性があるのではないか、と思います。
どういうことかと申し上げますと、大学時代に見つけたやりたいことに固執していると、社会人としてやらなければいけないことに向き合うことができず、本来であれば向き合う過程で発見するやりたいことに出会うことができない、ということです。
何をやりたいかが分からない状態や、漠然としか分からない状態でも、目の前にある、与えられた役割を果たすために、ひたむきに職務遂行し続けていると、何がしかやりたいことが発見できますので、安心してください、と、質問された場合、お伝えしております。
天職は何か、と考えて、社内異動や転職を繰り返していると、あっという間に職業人生が終了するだけでなく、周囲から信用されないのではないか、と思います。
私自身の職業人生を振り返ると、目の前に与えられた業務の連続を一生懸命に取り組んでいると、ある日突然、天職になっている、ということではないかな、と思います。
転職活動ではなく、天職活動をしていただきたい、と、切に願います。