新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。

 ある企業で研修講師をしている時に、奇妙な感覚に襲われました。

 その企業の本社敷地内にある会議室にて研修を実施させていただいており、1チーム5~6人で組んだチームが研修会場内で複数ありました。

 そのうちの一つのチームの中の一人が、グループワークのコミュニケーションをとる過程において、一言も発言しなかっただけでなく、そのチームに所属するほかチームメンバーもその方に一言も声をかけませんでした。

 私は、その現象を見て、原因が考えてみました。
  ✓部署横断的なチームメンバーの構成ということもあり、関係性が確立していなかったから。
  ✓たまたま組んだチームメンバー同士の仲が日頃の実務面を通した中からうまくいっておらず、
研修内でもそのまま出てしまったから。
  ✓ワークのテーマについて日頃から思考を通すことが個人単位で通すことができておらず、研修
  内の時間でなかなか思考するには難しかったから。
  ✓研修という場に慣れていないことで、環境適応するまでに時間がかかるから。
  ✓その企業の組織風土がそのまま出たから。
  ・・・

 もともと、その企業様が研修に取り組むきっかけとなったのは、その企業様に、新卒・中途で入社してくる社員が定着せず、入社1年未満で離職することが数年間続いている、ということで、それらを防止・対応したい、という要望をお受けしたからでした。

 「離職が止まらないということと、今目の前で起こっている現象には何かヒントになることがあるのではないか?」と瞬時に考え、私なりに考え至ったことは、以下記載の通りです。
✓自分以外の社員に興味・関心が薄いので、業務でも研修でも、目的を達成する上で必要であれば
機能的なコミュニケーションを取り合うが、そうでない限り、取り合わないことも選択肢としてありうる
ということ


私はその事象を見た際には、大人同士で無視するとは何事か、と思ったが、無視されていると私が一瞬思った人も違和感ない表情でグループワークに消極的に参加しているのです。

研修中に1日その場で同席していただいた教育担当者の方にも私の考えをお伝えし、その方も様子を見ながらご対応いただき、研修は無事終了いたしました。

講師としての総括の言葉においては、「人に興味・関心が薄いことが、新卒・中途で入社してくる社員の離職の要因の可能性あり」ということに言及させていただき、人に興味・関心が薄いことの要因に以下記載の通り言及いたしました。
✓仕事を細分化させたことで社員がタコつぼに入っており、コミュニケーションの頻度が少なくても
職務対応できること
✓相手が主人公という意識が全体的に薄く、傾聴することができていないこと(話し手からすると、
聞き手のリアクションが薄いので、聞いてくれているかどうかが分かりにくいこと)
✓会社を永続させていくことに意識が薄いことで、部下育成等に注力していないこと
✓職場に新たな戦力が加入してくれることに感謝の気持ちとウエルカムな姿勢が醸成されていない
こと
✓職場ぐるみで新卒・中途社員がパフォーマンスを発揮しやすいように関わっていかねばならぬが、
できていないこと
・・・

研修の様子を見て私なりに、新卒・中途社員が定着せずに比較的早期に離職している要因を考えたのがここまでの話でした。

私がお伝えしたいのは、複合的な要因ではあるだろうが、記載してきたことが影響しているのは間違いない。

組織風土として、社員同士が関わりながら切磋琢磨しつつも助け合いながら、経営理念の実現に向けて取り組んでいくことが醸成されていたならば、離職を少しでも減少していくのではないか、ということです。