ロック界の首領(ドン)がスニッカーズの新CMでロッケンロール! 「ロッケンロール」篇 | 続きは、CMのあとすぐ!

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インターネットの企業サイトや、動画サイトにあるテレビCM動画を中心にご紹介しながら、CMや動画、CMソングについて、私独自の視点でいろいろと感想を述べているブログです。

アメリカの食料品会社「マース」の日本法人として、ペットフード、スナック菓子、飲料の輸入・販売を行なっているマースジャパン リミテッド。

 

有名な商品としては、明治のマーブルチョコレートにもよく似た、チョコレートを砂糖菓子でコーティングし、その上から様々な色で着色された後に「m」の白文字が刻印されている「M&M'S(エムアンドエムズ)」があります。


 

そしてもうひとつ、上の画像にあるように、ピーナッツ入りのヌガーの上にキャラメルを絡めたピーナッツの層を重ね、ミルクチョコレートで全体を覆った棒状の菓子で、「♪おなかがすいたらスニッカーズ」のCMソングとして知られているチョコレートスナックバー「スニッカーズ」も、マースジャパンが販売している商品でもあります。

 

そのスニッカーズでは、「ハラが減ってるキミは、いつものキミじゃない。」をキャッチフレーズにした新広告キャンペーンを開始しているそうです。


この広告キャンペーンは、アメリカ、カナダ、メキシコ、ロシア、中東、オーストラリア、中国など世界各国の「スニッカーズ」ブランドで展開され、日本でも昨年、女優の沢尻エリカさんを起用した日本版テレビCMの「サッカー」篇がオンエアされました。

 

あぁー、サッカーサッカーの試合で、男子が蹴り、高く上がったサッカーボールを沢尻さんが蹴ろうとしたけど、男子がスライディングしながら出した足に引っかかり、前のめりに一回転してしまった姿が印象的だったCMがそうだったんですね。

 

沢尻さんといえば、マスコミでは「エリカ様」と呼ばれ、何かと世間をお騒がせしている方でもあります。

 

けれど、今回取り上げるスニッカーズの新CMに出演の方は、沢尻さんのさらに上を行く、たびたび世間をお騒がせしているベテランロックシンガーと言えるでしょう。

 

それが、内田裕也さん出演の「ロッケンロール」篇のCMです。

 

まずは下のリンクをクリックして「ロッケンロール」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。

 

【追記】

こちら の記事でもお知らせしましたように、すでに「ロッケンロール」篇のテレビCM動画の公開は終了しています。

 

けれども、後から私のブログにご訪問くださった方のために、視聴後の感想を含めた関連記事だけは残しておきますからね。

 

では、いつものように「ロッケンロール」篇のCMのうち、30秒バージョンの内容を私なりに振り返ってみたいと思います。

 

 

【「ロッケンロール」篇 30秒バージョン】

 

 

ある中学校の音楽室らしき場所で、吹奏楽部が音楽祭に向けて曲の練習をしていると、突然、
 

♪ボンボンボンボンボン!

 

と、オーケストラで使用される大きな打楽器のティンパニを無造作に叩く初老の男性の姿が。

 

見ると、あのベテランロックシンガーで、ロッケンローラーと呼ばれている内田裕也(以下、裕也さん)さんではありませんか!

 

でも、

 

「おいケンタ、やめろよぉー!」
 

と、ティンパニを乱打している裕也さんを止めさせようと3人の男子生徒が言った名前が、裕也ではなくケンタ?

 

すると、裕也さんを制止するために、1人の男子生徒がなぜか持っていたステッキを、「オレのだろ、返せよと言うかのように奪い取ると、次のような一言を。

 

「ロッケンロール」。


続けて、今度はそばにあった鉄琴をこれまた裕也さんが乱打し始めます。

 

またまたそれをやめさせようとする3人の男子生徒たち。

 

すると、少し疲れ気味に、

 

「ロッケンロール…」。

 

初老の男性の姿やロッケンロールという意味不明な言葉に、

 

「どういう意味?」

 

と1人の男子生徒が疑問に思っていると、もう1人の男子生徒が、

 

「こいつ、腹減ると内田裕也みたいにわけがわかんなくなるんだよ。
 ほら、スニッカーズ」

 

と言って、裕也さんにスニッカーズを渡します。

 

すると、男子生徒から差し出されたスニッカーズを裕也さんが素早く取り上げ、食べていると、そのうち満面の笑みでスニッカーズを頬張っている、メガネをかけた本来の男子学生であるケンタの姿に戻ったのでした。


しかし、スニッカーズ程度では小腹を満たす程度で、大腹までは満たすことができなかったのか、先ほどまでケンタだったはずが、すぐに裕也さんに戻ってしまうのでした。

 

最後は、早く給食の時間になれ! と言わんばかりに、イライラしながらピアノの鍵盤を乱打している裕也さんに、

 

「ピアノも…!?」

 

と言って驚く男子生徒でEND。

 

 

◆内田裕也さんについて

 

いやー、マスコミの取材で事あるごとに「ロッケンロール(あるいはロックンロール)」と言っている裕也さんですが、スニッカーズの「ロッケンロール」篇のCMもまさに「ロッケンロール」でしたね!

 

内田裕也さんについては、プロフィールの情報があまりにも膨大すぎて、とてもこの記事でお伝えできるものではありません。

 

それでも、簡単にプロフィールをご紹介しておきますと、まず兵庫県西宮市出身の1939年11月17日生まれということで、あともう少しで73歳を迎えようとしています。

 

1957年に、高校中退後、バンドボーイとして音楽生活を開始した裕也さんは、1959年に日劇ウエスタンカーニバルにて本格的なデビューを果たすことに。

 

以降、グループサウンズとして「内田裕也とタイガーズ」「内田裕也とフラワーズ(ボーカルは麻生レミという女性)」、ボーカルが故・ジョー山中さんだった「フラワー・トラベリン・バンド」のプロデュース活動などを経て、1970年代後半からは俳優としても活躍するようになります。

 

私も見たことがあった、映画「月はどっちに出ている」で知られている映画監督の崔洋一さんよる第1回監督作品として1983年7月2日に公開の映画「十階のモスキート」では、主演のほかに企画や崔監督との共同脚本も担当。

 

テレビのワイドショーに踊らされる大衆を皮肉った作品として1986年に公開された「コミック雑誌なんかいらない!」や、1979年の「魚からダイオキシン!!」では、裕也さんが主演・脚本・企画を手掛けたこともあり、いずれも、衝撃的な作品として評判になったそうです。

 

さらに、1989年10月7日に公開されたアメリカ映画「ブラック・レイン」では、故・松田優作さん演じる佐藤浩史の子分役としても出演していたとのこと。

 

それ以外にも、裕也さんは実に多くの映画に出演されていたので、それだけを見ると、この人はロックシンガーというよりは映画俳優かも? とも思ってしまいましたね(笑)。

 

1991年には東京都知事選挙に立候補し、落選はしたものの、政見放送では歌を歌いながらの個性的な選挙演説で話題となりました。

 

◆やたらと警察沙汰を起こしては逮捕されている内田裕也

 

裕也さんというと、以下に挙げるように、やたらと警察沙汰を起こしては逮捕されているロッケンローラーとしても印象に残っています。

 

1997年に大麻取締法で逮捕(その後起訴猶予処分に)。

 

1983年には、音楽事務所に泥酔して包丁を持って押し入り、「外国人ばかり使うな」と抗議し、銃刀法違反で逮捕。

 

2011年には、交際していた会社員の女性宅のポストに復縁を共演する内容の文書を投函したり、女性宅の玄関の鍵を付け替えて侵入したことから、強要未遂と住居侵入の疑いで逮捕(その後、起訴猶予処分で釈放)。

 

2011年の事件については、芸能ニュースでも大々的に報じられましたので、みなさんの記憶にも新しいでしょうね。

 

思えば、最初は妻の樹木希林さんと裕也さんが共演していた、リクルートの「ゼクシィ Get Old with Me」のCMも、この2011年の事件により希林さん1人の出演になってしまったのでした……。

 

★チョコっと一言!

ちなみに、裕也さんが、かつて悠木千帆の芸名で活躍していた樹木希林さんと結婚されたのは1973年の10月だったそうです。

 

◆ヒット曲のない内田裕也が「ロック界の重鎮」「ロック界の首領(ドン)」と呼ばれている理由とその功績

 

ところで内田裕也さんというと、マスコミやネット上で紹介されるときには「ロック界の重鎮」、あるいは「ロック界の首領(ドン)」とも呼ばれています。

 

それについては、裕也さんはロックシンガーとしてこれといったヒット曲がないことから、みなさんはもちろん、私も少し疑問に感じたこともありました。

 

けれども、先ほどもご紹介の映画「コミック雑誌なんかいらない」「十階のモスキート」をはじめとした多数の映画出演があり、そこでの圧倒的な存在感はロックそのものであること。

 

それ以外にも、1966年に日本武道館で開催されたザ・ビートルズの日本公演のコンサートでは、裕也さんと、アニメ「あしたのジョー」の主題歌を歌っていたことで有名な、歌手で俳優の尾藤イサオさんの2人が同じ舞台に立って歌ったことがあったそうです!

 

また、私はフランク・ザッパを少し知っていたので驚いたんですが、1976年に、ミュージシャンのフランク・ザッパ率いるロックバンドでマザーズ・オブ・インペンションを招聘し、浅草国際劇場、大阪厚生年金会館、京都大学西部講堂、名古屋勤労会館でフランク・ザッパの公演が行なわれたことも、裕也さんの大きな功績と言われているそうです(裕也さんも「内田裕也 &1815 Super Rock'n'Roll Band」として出演)。

 

★チョコっと一言!

 

これについて、ネットでの情報は、裕也さんが小野洋子(おそらく、元ビートルズのメンバーで故・ジョン・レノンの妻でもあったオノ・ヨーコさんの日本名?)さんと親しかったからフランク・ザッパを招聘できたともありました。

 

いわゆる、裕也さんはビートルズとフランク・ザッパと同じ日に同じステージに立ってライブを行なった人でもあったわけなんですね。

 

ほかにも、故・安岡力也さんがホタテマンの名義で歌った「ホタテのロックンロール」を作詞し、「ホタテをなめるなよ」という歌詞で32万枚のヒットを出したこと。

数多くのロックフェスティバルをプロデュースしている裕也さんが、1973年から、年越しロックイベントとして「ニューイヤーズワールドロックフェスティバル(New Years World Rock Festival)」を毎年主宰し、現在では上海、ソウル、アメリカ、カナダなど、海外でも同時に開催されています。

 

ニューイヤーロックフェスティバルは、1973年から毎年主宰され、2011年でなんと39回目を迎えることに!

 

参考リンク
NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL

 

まだ無名な新人やインディーズバンドにも活躍の場を与えているだけでなく、自らもバンドを率いて出演し、歌い続けています。

 

これらの活動が、裕也さんがロック界の首領(ドン)と呼ばれているゆえんでもあり、ロック界に大きな功績を残した人であると言えるのかもしれません。

 

あと、2011年3月11日に発生した東北・関東大震災(日本政府、マスコミの表記では東日本大震災)で3000人の犠牲者を出した宮城県石巻市に対し、石(ロック)に巻(ロール)で縁を感じるとし、義援金を寄付。

 

バナナ、ミカンを被災者に配布し、ピザ・野菜スープの炊き出しを行なったことも、ロック界の首領らしい行動だなと感じたのでした

 

◆「シェケナベイベー」「ロッケンロール」というフレーズが印象的な内田裕也

 

つい先ごろ亡くなられた、ロック歌手の桑名正博さんの葬儀で葬儀委員長を務めたことがあった裕也さん。

 

芸能ニュースでは、桑名さんの祭壇の横で生バンドが演奏する“ライブ葬”で弔う中、裕也さんがトリで登場し、「シェケナベイビー!」とシャウトし、マイクを握りしめて熱唱したと報じられたこともありました。

 

シェケナベイビーというと、現在では料理愛好家としても知られている、タレントで歌手のグッチ裕三さんが当時コミックバンド「ビジー・フォー」のボーカル担当だったころ、内田裕也さんのものまねをする際に「シェケナベイベー(実際はシェケナベイベナ)」と言っていたのを思い出します。

 

まあどちらかというと、「シェケナベイビー」よりは「シェケナベイベー」のほうが裕也さんのフレーズとしてしっくりきますね。

 

実はシェケナベイベーとは、ビートルズのヒット曲である「Twist And Shout」の、

 

♪Well shake it up baby now(Shake it up baby)

 

という歌詞の歌い出しから始まる“shake it up baby”の部分を表現したものであったことがわかりました。

 

「探したら なんでも見つかる YouTube」

 

のYouTube川柳(?)ではないけれど、探してみたら、なんと裕也さんと尾藤イサオさんが歌っている「Twist And Shout」の曲が見つかりました!

 

下にYouTubeからのリンクをご用意しましたので、よろしければクリックして試聴してみてくださいね。

 

尾藤イサオ 内田裕也 Twist and Shout  3分53秒

(視聴プレーヤー:Frash)
(視聴形式:サイト内)

 

Twist And Shoutの歌い出しで「シェケナベイベー」と歌っていた裕也さんの声を聞いて、これはグッチさんも思わず真似したくなるような特徴のある歌声だなと納得しましたね。

 

下にご紹介のリンクは、2011年10月26日に発売の「ロック、サーフィン、ホット・ロッド +2 」 というタイトルのCDで、全14曲のうち「ツイスト・アンド・シャウト」は3曲目に収録されています。


【送料無料】 CD/内田裕也&尾藤イサオ/ロック、サーフィン、ホット・ロッド +2 (廉価盤)

 

それと、ロッケンロールの言葉については、いつごろから裕也さんがそうふうに言うようになったのかや、きっかけにおいても不明となっています。

 

ということで、あくまでも内田裕也さんについて簡単にご紹介いたしました。

 

今回裕也さんのプロフィールを見て、私には、カッコいいところも、カッコ悪いところも、ダサいところも含め、内田裕也さんにとって、人生そのものがロッケンロールなのかもしれないと思いましたね。

 

◆CMの最初でちょっとだけ演奏された曲は、ビゼー作曲の「アルルの女」のメヌエットだった

 

 

そして、CMの最初に吹奏楽部が練習していた設定として少しだけ演奏された曲は、フランスの小説家であったアルフオンス・ドーテによる戯曲(演劇の上演のために執筆された脚本や、上演台本のかたちで執筆された文学作品のこと)「アルルの女」よりメヌエットであったことがわかりました。

 

なんでも、アルルの女の上演のため、フランスの作曲家であるジョルジュ・ビゼーが、1872年に27曲の付随音楽(演劇、テレビ番組、ラジオ番組などで使用するために作られた音楽のこと)を作曲しているのですが、一般に知られているのは、演奏会用に劇付随音楽から、次の第1組曲と第2組曲の数曲を選んだ組曲なのだそうです。

 

 

【ビゼー作曲 アルルの女】

 

第1組曲
第1曲「前奏曲」
第2曲「メヌエット」
第3曲「アダージェット」
第4曲「カリヨン」

 

第2組曲
第1曲「パストラール」
第2曲「間奏曲」
第3曲「メヌエット」
第4曲「ファランドール」

 

このうち、「ロッケンロール」篇のCMで少し演奏されていたのは、第2組曲より第3曲「メヌエット」となります。

 


下のYouTubeからのリンクは、指揮はアルフレート・ショルツ、演奏はロンドン・フェスティヴァル管弦楽団による「アルルの女」第2組曲より第3曲「メヌエット」となります。

 

よろしければクリックして試聴してみてくださいね。

 

 

ビゼー「アルルの女 第2組曲 メヌエット」  4分2秒

(視聴プレーヤー:Frash)
(視聴形式:サイト内)

 

あらためて聴くと、フルートとハープの美しい旋律がなんとも心地いい曲なんですね~。

 

 

途中から「♪ジャン ジャン ジャン ジャン!」と、唐突にオーケストラが入って驚いたものの、悪くはありませんでした。

 

 

それに最後のほうは、またフルートとハープの美しい旋律で終わってますからね。

 

 

なお、アルルの女は、ビゼーが1866年に作曲した全4幕のオペラ・コミック(フランスの、歌以外の台詞を含むオペラの一形態のこと)である「美しきパースの娘」の曲を、フランスの作曲家であったエルネスト・ギローが転用、編曲したものであるともいわれているそうです。


下にご紹介のリンクは、2011年9月7日に発売された、指揮がヘルベルト・フォン・カラヤンで、演奏はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「ビゼー: アルルの女、カルメン」 というタイトルのCDで、全12曲のうち、アルルの女第2組曲より第3曲「メヌエット」は7曲目に収録。

 

さらに、9曲目に収録されている、カルメン組曲の第1曲:第1幕への前奏曲は、テレビ朝日で放送されている、政治をテーマとした討論番組「ビートたけしのTVタックル」で、ナビゲーターの江口ともみさんが番組のテーマの発表とゲストを紹介する際のBGMとしても使用されています。


【送料無料選択可!】【試聴できます!】ビゼー: アルルの女、カルメン [SHM-CD] / ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 

 

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