白戸家「龍馬かぶれ」篇や、白戸家「男の二人旅」篇のCMを通じて、坂本龍馬ゆかりの地を満喫して、土佐旅行から帰ってきたことで満足気だったはずの、白戸家のお父さん犬とお兄さん。
けれど、なぜか今度はお母さんと一緒に、夫婦そろって福井旅行に行くことになりました。
その原因(?)というか理由については後で触れてみるとして、最初はいつものように白戸家「北国」篇の60秒バージョンのCMの内容を私なりに振り返ってみることにしましょう。
【白戸家「北国」篇 60秒バージョン】
しばらくぶりの夫婦旅行。
福井一乗谷(いちじょうだに)にて。
きれいな雪景色の中を2人で歩く、白戸家のお母さんとお父さん犬。
「何十年ぶりかしら、二人きりの旅行」
と、うれしそうに話すお母さん。
歩き進めていくうちに、2人は地元の3人の女子高生に出会います。
「こんにちは~」
3人の女子高生のほうから声をかけると、
「こんにちは」
と、3人に向かって挨拶するように声をかけるお父さん。
赤いマフラーをしていた白い犬がしゃべったことで、驚いた女子高生ではあったものの、下を見つつ、
「…こんにちは」
と、おそるおそるお父さんに挨拶をすることに。
「高校生?」
お母さんがそう尋ねると、
「はい」
と、3人を代表するかのように答える、真ん中にいたショートカットの女子高生。
「寒いわね」
「寒いですね~」
そのように、お母さんと話している女子高生を見つめながら、
「彩にもこんな時代があったな」
思わず、高校生だったころの冬服姿の娘の彩さんをイメージするお父さん。
すると、まるでそれがテレパシーで伝わったかのように、そのままソフトバンクのショップの店員を務める彩さんの映像とオーバーラップすることに。
彩さんは、お父さんが自分のことを呼んだような気がして、
「エッ?」
と振り返るものの、実際のお父さんは福井へ旅行に行っていているはずがありません。
「どうしました?」
新規でソフトバンクのケータイを買いに来たと思われる男子学生が尋ねると、彩さんは我に返り、
「あっ、別に。」
ホワイト学割なら、学生なら3年間無料です」
と、男子学生にホワイト学割のサービスを説明することに。
そして、舞台は福井の一乗谷に戻り、
「それじゃ」
「さようなら~」
お母さんが女子高生3人とさよならの挨拶をした後で、雪道を歩き始めていると、
「いま、子供のこと考えたでしょ」
お父さんが、お母さんと話していたショートカットの女子高生をしみじみと見つめていたのを見て、まるで見透かしたように話すと、
「なんでわかったんだ?」
俺が心の中で思っていたことがどうしてわかったんだと、不思議そうに尋ねるお父さん。
けれどもお母さんは、
「わかるわよ、あなたの考えていることぐらい」
「もう、何十年一緒に夫婦をやっていると思ってんの?」と言うかのように、お父さんの考えていることはなんでもわかると言うかのように言います。
一乗谷の雪道を、学校に向かって歩いていた3人の女子高生のうち、白戸家の夫婦の受け答えをしていた、なんとなく彩さんを思わせる女子高生が振り向くことに。
すると、白戸家の夫婦も女子高生のほうを振り返ります。
最後は、お父さんがじゃれあうようにお母さんにまとわりつく姿を見た後、女子高生はゆっくりと歩き出し、先に行っていた2人のもとに向かうことでEND。
◆福井旅行のきっかけは、しゃべって歩くお父さんのCM?
これまでストラップに始まり、スリッパ、スピーカーなど、キャンペーンごとに制作してきたお父さんグッズ。
そして今回は、またまた彩さんがソフトバンクのお店から持ってきたと思われる「しゃべって歩くお父さん」を紹介するCMが登場しました。
少し内容を振り返ってみますと、彩さんがしゃべって歩くお父さんの頭の部分を軽くポンと叩くと、
「悩んだら歩け」
「振り返らないのが男ってもんだ」
「前進あるのみ」
と言って動き出す、しゃべって歩くお父さん。
それをじっと見ていたお母さんでしたが、あまりにも偉そうなことを言うので腹が立ったのか、
「ずいぶん偉そうなこと言うわね」
と言って、頭をはたくかのように「ボンッ」いう音を立てて叩くお母さん。
すると、その様子を部屋の隅で見ていたお父さんは、「ああっ…!」と、声にならないような大きな口を開けて驚きながらEND。
しゃべって歩くお父さんを含め、ソフトバンクのお父さん関連のグッズは、どれもお父さんの分身でもあるといえます。
それに、土佐旅行に行く前は、お母さんも気持ちよく送り出してくれたけれども、実は、「私を差し置いて、よくも親子で土佐へ行ったものだわね」という嫉妬のようなものがあったことが、このCMで明らかになりました。
いわば、しゃべって歩くお父さんのCMのサブタイトルは「お母さん、親子の土佐旅行で嫉妬する」ということになるのかもしれませんね?
それで、このままだと離婚ということまではないにしろ、放っておけば夫婦関係に亀裂が生じることにもなりかねません。
なので、ここからは私得意のイメージですが、まずお父さんは、
「お母さんは、どこか旅行に行きたいとは思わないのか?」
と、珍しく自分のほうから妻を旅行に誘うことに。
「何よ、藪から棒に」
と思いつつも、
「そうねぇ、福井県に行ってみたいわ」
と答えるお母さん。
するとお父さんは、これはチャンスとばかり、
「どうだ、この前息子と土佐に行ったばかりだが、今度は俺と一緒に福井に行かないか?」
と、お母さんと一緒に福井に行くことを提案。
お母さんも、もう何十年も夫婦旅行をしていなかったし、お父さんが犬になってしまってからは一度も行っていなかったこと。
それに、白戸家「お父さん嫉妬する」篇のCMで、フォトビジョンのPRのCMのために、お母さんはハンサムなドーベルマンと一緒に箱根や海に行ったこともあったので、その罪滅ぼしというのもあって、今回夫婦揃っての福井旅行になったのではないかと思われます。
お父さんにとっても、夫婦揃って旅行に行くことで、お母さんの土佐旅行への嫉妬を少しは抑えることができそうですからね。
◆白戸家「北国」篇のCMは、福井県一乗谷にある朝倉氏遺跡で撮影された
今回の白戸家「北国」篇の撮影は、福井県一乗谷にある朝倉氏遺跡という史跡で行なわれました。
正式には一乗谷朝倉氏遺跡と呼ばれる朝倉氏遺跡は、福井県福井市城戸ノ内町にある、今から約500余年前の文明3年(西暦1471年)の戦国時代に、戦国大名の朝倉孝景から5代103年にわたって越前国を支配した朝倉氏の居館および山城と城下町の跡で、国の特別史跡、特別名勝、重要文化財の三重指定がされているところでもあるそうです。
その朝倉氏遺跡で行なわれた撮影では、数年ぶりの大寒波と同じタイミングということもあり、一乗谷には雪が高く積もっていました。
白戸家のお母さん役である、女優の樋口可南子さんはじめ、出演者、スタッフはあまりの寒さに震えながらの撮影となりましたが、お父さんだけは北海道犬ということもあり、元気な様子で撮影に臨んでいたということです。
視聴後の感想
◆ソフトバンクショップの彩さんと男子学生とのやり取りは、ティザー広告のCM風に分けてオンエアしたほうがよかったかも?
ところで、私としては、白戸家「北国」篇のCMの途中にあった、ソフトバンクショップでの彩さんと学生さんとのやり取りの場面はティザー広告のCMのように分けてオンエアしたほうがよかったのかもと思っています。
つまり、最初にソフトバンクショップで、彩さんが男子学生に「ホワイト学割」のメリットを説明して接客をした後、
「そういえば、お父さんとお母さんはいまごろ福井か~。
仲良くやっているかな?」
という内容のCMをオンエアすることで、白戸家の夫婦が福井に旅行へ行っているという設定であることが視聴者に伝わりますし、その後に白戸家「北国」篇のCMをオンエアすれば、視聴者のみなさんもCMの最初から最後まで福井モード(?)でいられるのではないかと感じたのでした。
◆女子高生役の女の子が地元出身と知ってホッとしました
それから、白戸家の夫婦が旅先で出会った女子高生3人。
特に、お母さんと会話をしていた、私には、まだテレビカメラの前でおどけてみせたり、あどけない笑顔を見せていたなど、まだ15歳くらいのころの安藤美姫選手にも似ていたように見えた、真ん中のショートカットの女子高生が誰なのか気になりますよね。
最初は、今年2010年の気になるCMガールということで、所属事務所からデビューしたばかりの新人タレントさんかもと思っていました。
けれど、実際はオーディションで選ばれた地元の女子高生だったのだそうです(おそらく他の2人も)。
私はこれを知ってホッとしました。
あのCMの風景で、所属事務所がある新人タレントさんが女子高生役として出演していたとしたら、なんだか風情がないですからね。
地元の女子高生という素人さんであったことで、生年月日や本名などのプロフィールについてはこれ以上追わないとして、私は白戸家の「北国」篇のCMを見て、お母さんと話していたショートカットの女子高生を「智美(ともみ)」と名付けてみました(笑)。
◆智美さんが途中で振り返ったわけ
その智美さん(あくまでも仮名ですからね)ですが、CMでは、一度白戸家の夫婦とさよならの挨拶をして別れたはずなのに、途中で振り返るシーンがありましたよね。
あれは、
「福井のこの近くに引っ越してきたばかりなのかな?
だとしたら、また近いうちに会えるかも」
とも捉えることができそうですが、私の予想では、
「あの白い犬、たしかにしゃべってたよね」
の考えが有力ではないかと思っています。
いずれにせよ、まさかあの白い犬とお母さんが夫婦で、しかも福井には旅行で来ていたとは、智美さんにとって知る由もないことでしょうね。
ましてや、白戸家「実家」篇のCMがオンエアされるまで、福井県一乗谷にお父さんの実家があったことは、私を含めた視聴者でさえも予想できなかったことでもありました!
◆CMソングは、金子由香利の「時は過ぎてゆく」
その白戸家「北国」篇から、白戸家「親孝行」篇。
そして、白戸家「実家」篇といった、土佐旅行篇に続き福井旅行篇と言ってもいい3部作のCMで使用されていたCMソングは、金子由香利さんの「時は過ぎていく」という曲であったことがわかりました。
下にYouTubeからのリンクをご用意しましたので、まずはクリックして「時は過ぎていく」の曲を試聴してみてくださいね。
●YouTube-金子由香利「時は過ぎてゆく」 3分20秒
作詞:Georges Moustaki・訳詞:古賀力
作曲:Georges Moustaki
歌:金子由香利
金子由香利さんについては、ネットで調べても、生年月日や年齢等の情報は何もわかりませんでした。
ただわかったのは、昭和31年に山口県から上京。
女優として活動していたこともあったそうなんですが、ご主人が突然死してしまい、子供を抱えながら歌手に転向したのだそうです。
1960年代には、現在ではもう存在していないものの、かつて東京の銀座にあった、シャンソンの全盛期に日本のシャンソンのメッカといわれたライブハウス「銀巴里」(シャンソン歌手の美輪明宏さんが歌っていたことでも有名)のステージに立ち、シャンソンファンの間で高い評価を受けることに。
1977年には、下のリンクでもご紹介の、金子さんの本拠地でもある「銀巴里」でのライブを収録したアルバム「銀巴里ライブ」 が発売されたことで、あのミュージシャンの谷村新司さんや、元歌手の山口百恵(三浦百恵)さんがファンになったとのこと。
銀巴里ライブ
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fjan_4988002%2f4988002295845.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fjan_4988002%2f4988002295845.jpg%3f_ex%3d80x80)
1987年には「第38回NHK紅白歌合戦」にも初出場し、「おお我が人生」の曲を歌われたこともあったそうです。
また金子由香利さんは、情愛や熱情、そして人生についてなどのトピックスを豊潤かつ艶やかな声で歌い上げるそのさまは、まさしく“才媛”という言葉がピッタリとマッチする、日本のシャンソン界きってのカリスマにしてトップシンガーであるということでした。
私も、金子由香利さんがシャンソン歌手であったことは、かなり昔にテレビで「金子由香利コンサート」の告知のCMが流れていたので知っていました。
なお、「時は過ぎてゆく」の曲は、倉本聡さん脚本のフジテレビのテレビドラマ「北の国から」の黒坂蛍役であまりにも有名な、女優の中島朋子さんが主演の1986年の映画「時計-アデュー・リーベル」の主題歌にも使われていたことや、資生堂のCMのCMソングにも使用されていたことがあったそうです。
下のリンクでご紹介のCDは、先ほどのYouTubeのリンクのプレーヤー上の画像として紹介されていた、金子由香利さんの「時は過ぎていく」の曲が1曲目に収録されているのをはじめ、全16曲が収録された「金子由香利 THE BEST」
となります。
【送料無料選択可!】金子由香利 THE BEST / 金子由香利
★もうチョコっと一言!
今回の白戸家「北国」篇の、彩さんがソフトバンクのショップの店員として男子学生に接客するシーンで、上戸さんが制服の胸に付けているIDカード(名札)は、この春から全国のソフトバンクのショップスタッフに配布される新しいIDカードなのだそうです。
なんでも、「白戸彩」という名前で特別に準備し、白戸家「北国」篇のCMで一足早くお披露目となったとのこと。
新しいIDカードは顔写真が入り、以前のものよりも大きくなって存在感のあるデザインとなっているということでした。
今回の記事はいかがでしたか?
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