この前 「DoCoMo 2.0」で検索してみたところ、あの世界的な経営コンサルタントとしても知られている大前研一さんが自らのブログで、経営者の視点から、「私がドコモの社長なら、今回の広告を作った人を解雇する」とまで言い切ったという、特に専門家の間ではとにかく手厳し~い評価をされているDoCoMo 2.0のCM。
けれども、今回ご紹介の「考えられへんぞ!」のCMについては、大前研一さんも「なかなか面白いじゃないか」と評価してくれそうな感じがします。
もちろん、CMの掲示板やブログでは、「考えられへんぞ!!」のCMが面白いと大評判でした。
まずは、下のDoCoMo 2.0のFrashサイトを通じて公開されているムービーのリンクをクリックしてご覧になってくださいね。
【2008年5月15日追記】
DoCoMo 2.0のFrashサイト&ドコモのサイトで公開のテレビCM動画が一挙に終了! の記事でもお知らせしましたように、すでにDoCoMo 2.0のFrashサイト&ドコモのサイトで配信されていたテレビCM動画の公開はすべて終了しています。
けれども、後で私のブログを訪問してくださった方のために、視聴後の感想や関連記事だけは残しておきますからね。
では、「考えられへんぞ!!」篇ではいくつかのバージョンがありましたが、内容が面白かったので、ぜひプレミアムバージョンを、ドコモの詳しいCM情報サイトを参考にしながら私なりに振り返ってみたいと思います。
【プレミアムムービー 「考えられへんぞ!!」篇】
妻夫木さんの勤めている、とある商社のオフィス内。
木村課長(以下、木村)「はいっ、申しわけございません…。
はいっ、はいっ、はいっ、ありがとうございます。
はいっ、失礼いたします…」
お得意先から苦情でもあったんでしょうか?
ケータイで電話をしながら、ひたすらお詫びをしている、ピンクのYシャツにネクタイ姿の、キム兄こと木村課長(以下課長)。
電話を切るやいなや、
木村「妻夫木、ちょっと来い!!」
と、オフィス中に響き渡るような怒声。
妻夫木「はい…」
課長に怒声で呼ばれたことで、すぐそばのデスクで仕事をしていた手を止め、申しわけなさそうに課長のデスクへと向かう、紺色のスーツ姿の、木村課長の部下でもある妻夫木さん。
木村「お前、考えられへんぞ。
(見積書を差し出し)この見積もり、一桁間違ごうとるやんけ」
妻夫木さんは見積書を確認していないものの、課長からそう指摘されたことで、
妻夫木「ハァ…、アァ…、すみません…」
と、課長に謝ります。
木村「あぁ、すみませんって、お前、ありえへんやろお前!」
すると、課長は右手に持っていたケータイでピッピッピッと操作することで、どこかにメールを打ち始めます。
そして、
木村「だいたいお前は何やらしても遅いしな、真面目さ、お前の真面目さが俺には伝わらんぞ、妻夫木!」
と言いながら、「お前の真面目さが俺には伝わらんぞ」の「伝わらんぞ」で送信をした様子。
先ほど苦情の電話があった、お得意先の会社へのフォローのメールだったんでしょうか?
すると、叱られている最中の妻夫木さんのスーツの内ポケットに入れていたドコモのケータイのバイブレーターが鳴ったことで、課長の目をうかがいながら取り出し、申しわけなさそうに確認してみる妻夫木さん。
するとそこには、ケータイの画面に「ごめんね 言いすぎちゃった キム兄」というメッセージが、かわいいデコメールで送られてきています。
叱られているとは裏腹に、課長からメールで送信されたのがかわいいデコメールだったことから「何、これ?」と、戸惑っている様子の妻夫木さんに対し、課長の説教はさらに続きます。
木村「どういうつもりで仕事に取り組んどんねん!
絶対ありえへんで、こんなん。
何を考えてんねん、お前は」
課長はそう言いながらも、妻夫木さんは、自分のケータイに届いたデコメールが課長からのものだったことに、まだ少し信じられないといった表情です。
木村「だからもう顔も見たないねん。
情けないぞ、妻夫木」
と言いつつも、妻夫木さんに届いた2通目のメールでは「うそだよ~ん、ビックリした?」といった、またまた課長からのデコメール。
木村「妻夫木のブキは、不器用のブキか!」
先ほどから、妻夫木さんを叱りながらも、片手ではメールを打って送信するという、実に器用な課長が、「妻夫木の夫木は、不器用の夫木か!」と言って、妻夫木さんにあてた3通目のデコメールは、「なんちゃって キム兄」。
妻夫木「あぁ、いや、夫に木で…」
と、申しわけなさそうに反論する妻夫木さんでしたが、
木村「わかっとるわい!
考えられへんぞ!」
と言いながらも、片手ではメールの作成に余念のない課長。
Na:エンジョイ、デコメール!
(以下、56秒以降からは完全なアドリブ?)
木村「この失敗をどういうふうに責任を取る?
責任の取り方いろいろあるぞ」
妻夫木「はい…」
木村「たとえば、頭をどうする、失敗した場合は?」
妻夫木「頭を…頭を…」
木村「頭を?」
そう妻夫木さんに問いかけながらも、片時もメールを打つ手を休めない課長。
自分が見積書のミスで叱られているのと、かわいいデコメールの送信先が課長だったことで、ますます戸惑いを隠せないといった状態の妻夫木さんが出した答えは、
「セット…」
すると課長は、
木村「セットする!?
セットしてどうすんねん!
普通、失敗したら頭丸めんねん。
なぁ、そしたらオレは失敗続きか!」
妻夫木「本当ですね」
木村「本当ですねやあらへんがな!」
妻夫木「すみません、笑っちゃいました」
課長の一人ボケとツッコミに、思わず笑ってしまった妻夫木さん。
木村「笑っちゃうなよ、妻夫木。
考えられへんな」
と、「考えられへんな」のところで4通目となるデコメールを妻夫木さんに送信すると、その届いたデコメールを見て、「アッ、ヒヒヒヒ…」と、静かながらも、思わず吹き出してしまった妻夫木さんでEND。
視聴後の感想
◆蒸し暑い午後と、暑いスタジオの中で行われた撮影
ドコモのCM情報サイトによりますと、「考えられへんぞ!」篇の撮影は6月下旬の、梅雨の晴れ間の蒸し暑い午後に行なわれたそうです。
メイキングのムービーを見ても、スタジオ内に設置されたオフィスと、用意された30人ものエキストラ。
さらに、スタジオなのでたくさんの照明があったみたいで、とても暑そうでした。
もちろん、スタジオ内にエアコンは効いていたんでしょうけどね。
◆思わず「素」で答えてしまった妻夫木さん
もともとはお笑いタレントであり、放送作家、俳優、コラムニスト。
また最近では食通の芸能人も「うまい!」とうならせるような料理人としても有名な、キム兄こと木村祐一さん。
お笑い出身なだけに、セリフのほとんどがアドリブだったというCMの撮影はお手のものといった感じでしたね。
たとえば、
木村「だいたいオマエはどんな色が好きなんや!」
妻夫木「…白です」
木村「乙女かっ!」
かと思えば、メイキングのムービーで、
木村「お前は、しょう油とソース言ったらどっちの顔だ!」
妻夫木「…しょう油ですかね?」
木村「ソースだ、お前は。
オレがしょう油だ」
妻夫木「はい…」
木村「お前がしょう油だったら、オレはもう味がないよ」
と、キム兄のツッコミが冴えわたります。
極めつけは、
木村「オマエ『木村』と言えば誰や!」
妻夫木「キム兄ィです」
木村「『にィ』ってなんや!!」
と、今回のキム兄の設定は「課長」のはずなのに、思わず「素」で答えてしまったという妻夫木さん。
キム兄のアドリブに、セリフを言いつつ精一杯笑いを我慢しながらの演技だったそうなので、思わずキム兄の目で見てしまったのかもしれませんね。
それと、CMの掲示板でいちばん感心された方が多かった、木村課長による、
「妻夫木のブキは、不器用のブキか!」
のセリフ。
もしこれがキム兄のその場のアドリブだったとしたら、まさに「お見事!」の一言です!
あと、メイキングムービーの1分8秒以降の、キム兄による「30で初めてカルボナーラを食べた話」と「(夏は塩分が出るから)麦茶に塩を入れていたおかんの話」など、すべらない話的な話も面白かったですね。
◆間寛平さんの「キツク言ってゴメンね~」のギャグを思い出してしまいました
ところで、部下を叱りつつ、同時にケータイのデコメールでフォローを入れる、実に器用でお茶目な木村課長を見ていて、私は間寛平さんの「キツク言ってゴメンね~」のギャグを思い出してしまいました。
「キツク言ってごめんね~」とは、間寛平さんが、たとえぱ相手から何かでからかわれたことで、「なんてこと言うんだ、君は!」と突然キレ出し、さんざん怒った後、「キツク言ってゴメンね~」と言って落とすというもの。
このギャグは、いろんなテレビ番組でやっていますが、中でも毎日放送の「痛快!明石家電子台」の番組のクイズコーナーで、司会者のさんまさんに向かって披露したときのさんまさんの「あー、もうジャマくさい!」と、先輩の寛平さんに対して厳しいダメ出しをするところがいちばん面白く感じますね。
そのように、キム兄演じる木村課長の部下を叱りつつも、メールでは「ごめんね」といった感じでフォローするのと、寛平さんの「キツク言ってごめんね~」のギャグには、どちらも共通したものがあるように思いました。
◆いまの時代の、いまどきの若い部下への理想的な叱り方のようにも思えました。
話を「考えられへん!」篇に戻して、木村課長による、部下を叱りつつも「ごめんね 言いすぎちゃった」うそだよ~ん、ビックリした?」と、同時にケータイのデコメールでフォローを入れるといった器用さ。
私はこれを見て、これは、いまの時代の、いまどきの若い部下への理想的な叱り方(接し方)ではないかと思ったんです。
以前までは、部下を褒めて育てるというのが主流となっていたようなんですが、いまの時代における、いまどきの若い部下に合った叱り方や接し方を考えると、木村課長のやり方は、叱るべきときには叱り、フォローするべきところはデコメールでフォローしていたので、かなり理想的といえるのではないでしょうか?
◆キム兄が、上司にしたい男性有名人の上位にランク入りの可能性も!?
さらに、この「考えられへんぞ!」篇のCMがオンエアされたことによって、もしかしたらキム兄が、上司にしたい有名芸能人の上位にランク入りする可能性もありそうですよね。
これまで、上司にしたい有名芸能人の1位といえば、男性ですと星野仙一さんで、2位に所ジョージさんが挙げられると思うんですが、キム兄の場合、もしいまのままでランク入りするとしたら(上司にしたい男性有名人のリサーチが行なわれたとして)、おそらく2位か3位くらいにはランク入りできるかもしれません。
◆auにデコメの機能があるか、探してしまいました
「考えられへんぞ!!」篇のCMを見るまでは、デコメールについてもそんなに興味がなかったものの、キム兄のデコメールを見て、ああいった使い方なら面白いだろうなと思いました。
その面白さから、auのユーザーである私が、機種変更しても、ろくに読んでなかったケータイの取扱説明書を引っ張り出して、auにもデコメのような機能はあるのかどうかを探してみたほど(笑)。
なお、DoCoMo 2.0のFrashサイトでは、「キム兄デコメプレゼント!!」ということで、「考えられへんぞ!!」篇のCMでキム兄が妻夫木さんに送信したオリジナルのデコメールをはじめとした素材が、iモードのサイトから簡単なクイズに答えるだけでプレゼントされるそうです(プレゼントはドコモの対象機種のみ)。
それにしても、プレミアムバージョンの最後のほうで、「考えられへんな」と言いながらキム兄が送信し、思わず妻夫木さんが吹き出してしまったデコメールの内容が気になってしょうがありません。
ということで、私の興味が続く限り、DoCoMo 2.0のCMの記事はまだまだ続きます。
★もうチョコっと一言!
キム兄こと木村祐一さんは、DoCoMo 2.0以外にも、コカ・コーラのジョージアの缶コーヒーのCMにも出演されています。
実は、そこでも設定は会社で、あの渡哲也さんとも共演!
渡さんの会社でのポジションはいまひとつよくわからないんですが、DoCoMo 2.0のCMでキム兄が課長だったことから、もし渡さんが木村課長と同じ部署だったとした場合、たとえばジョージアとDoCoMo 2.0とのコラボCMということも実現可能といえるのではないでしょうか!
または、木村課長の部下である妻夫木さんがジョージアのCMに、渡哲也さんがDoCoMo 2.0のCMに、それぞれトレードあるいは友情出演という形で出ても面白いのではないかと思います。
たとえ渡さんが木村課長と同じ部署でなかったとしても、私としては強引にでもそのように関連付けることで、ジョージアとDoCoMo 2.0とのコラボCMを実現してもらいたいものです。
そのほうが、CMを見てもワクワクするでしょうからね~。o(^o^)oワクワク
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