17日の欧米外国為替市場は、対円相場が大きく上値を
伸ばす展開となった。
昨日同様、欧州系金融機関の好決算をきっかけに欧米株価が上昇、
リスク選好の円売りが進んだ模様。但し、この日は米ドルにも買いが
集まった点が少々異なると言える。
1月の米住宅着工件数(予想:58.0万件 結果:59.1万件)や
1月米鉱工業生産指数(予想:1前月比+0.8% 結果:同+0.9%)が
強い内容となったことから、米国の金融緩和解除への思惑が浮上、
米国時間序盤からドル買い優勢の値動きとなった。
また、注目されていたFOMC議事録では、数名が近い将来における
資産売却の必要性を主張、市場の利上げ期待が高まる事を前提
とした発言であるだけに、市場は即座に米ドル買いで反応した。
結果、米ドル円は1月の高値から起算した下落分に対して50%戻しを
達成、地合の強さが目立っており、次の目標は200日移動平均線の
差し掛かる92.33円が考えられるだろう。
一方で上値を抑えられたのがユーロ円。
イタリアがギリシャ同様の債務隠しを行っていたのではとの
憶測が浮上しており、通貨としてのユーロ信頼感が低下している。
格付け会社ムーディーズがギリ シャ銀行の発行する証券格付けを
引き下げたとのニュースも意識されており、当面はユーロ相場の
重石となりそうだ。
17日午後の東京外国為替市場、米ドル円は底固い展開となっている。
BNPパリバの第4四半期決算発表において、市場予想を上回る
純利益が計上されたこともありリスク選好の円売りが進んでいる。
米ドル円は5日間移動平均線と21日間移動平均線がゴールデン
クロスを形成し始めており、テクニカル的な地合いも強まったといえる。
本日高値は90.40円までだがこちらを上抜けるようであれば、
今月高値の91.29円を試す展開につながる可能性もあるだろう。
一方のクロス円通貨だが、こちらも総じてしっかりの展開。
これからの時間帯の注目は英ポンド円の動向か。
18:30にBOE議事録や1月失業率(予想:前月比5.0%)の発表が
控えるが、特に注意したいのがBOE議事録。
量的緩和拡大の可能性 が噂された際のもの(結果的に資産
買い取り価格拡大は見送られた。)で、決定に際してのMPC
メンバーの表数に注目が集まる。
仮に拡大に賛成する票が多かった際は英ポンド売りが優勢に
なることも考えられる。
17日東京午前は、日経平均が200円を超える上昇となったが、
円相場の反応は限定的。
中国と台湾市場が旧正月で引き続き休場となっており、
アジアの市場は盛り上がりに欠ける展開が続いている。
ギリシャをはじめとした欧州各国の財政懸念が燻る中、
ユーロに対する過度な弱気な見方を一旦は修正する
動きも見られており、ユーロはしっかりの推移が続いている。
その他のクロス円各通貨も、株高でリスク選好の動きが強まる
場面もあったが、中国の金融引き締めやユーロ圏の財政懸念
などの不安定要素もあり、上値の重い状態が続いている。
東京午後は、目立ったイベントなどが予定されていないため、
欧米タイム待ちで様子見ムードが強まりそうだ。