21日欧米市場のクロス円は総じて上値の重い展開となった。
NY時間序盤こそ、バーナンキFRB議長の発言を前に
様子見気配での推移が続いていたが、いざ発言内容が伝わると
NYダウを筆頭にリスク回避の流れを呼び込み、クロス円全般で
売り優勢の展開となった。
米景気先行きについて同氏は「異常なほど不透明」とし、
また「景気回復の遅れが見られれば金融政策を修正する」と表明
したことで出口戦略(政策金利の引き上げや財政の立て直し)の
後退懸念も広がったことで市場の失望感を呼び込んだことが
背景にあるようだ。
先日同内容における期待感からクロス円が堅調な推移を
見せたこともあってか、その失望感は強く日本時間においても
上値の重い展開が続く可能性は高い。
その中でもユーロ円やポンド円に関しては、ここ二週間続いた
レンジの下限(ユーロ円は110.68 円、ポンドは131.25円)近辺に
達しており、この水準を割り込むと一気に下値余地が広がるため
注意が必要だ。
23日に欧州でのストレステストの結果発表を控え、現在は
積極的な売りも影を潜めているが、今後の展開は依然不透明と
言わざるを得ない。
なお、過去行われた米国ストレステストの結果発表後、
NYダウは堅調な推移に転じたことは留意しておく必要はあるだろう。