1日欧米時間の外国為替市場、米ドル円・クロス円各通貨は
株価動向に振り回される形となった。
まず、欧州時間序盤は株安→円買いの展開。ECBが欧州銀行について
不良債権処理のため多額の追加損失を計上する可能性を指摘したことが
嫌気され欧州株は大幅安、リスク回避地合いが強まった。
この時間帯には豪ドル円が一時75.01円を記録したほか他のクロス円通貨も
軒並み本日安値を更新している。しかしNY時間にはいると状況が一転、
5月ISM製造業景況指数(予想:59.5、結果:59.7)や5月米建設支出
(予想:0.0%、結果:2.7%)の好結果を背景にダウ平均株価が堅調な
動きを示し、円売り優勢に。豪ドル円は本日安値より、2円以上水準戻し
一時77円台を回復する場面も見られた。
ただ、ユーロ問題の解決策が見いだせないなかでは、強い地合いを
維持することは難しく、NY時間の引けにかけて米株が前日比マイナス圏へ
転じると再度円買いが進み、豪ドル円は75円台半ば付近へと押し戻され、
他のクロス円通貨も上げ幅を縮小させる格好となっている。
豪ドル円が上下2円幅のレンジを往復しているように、対円相場は
依然として不安定な状態にある。安値引けとなったダウ平均を踏まえると、
このあと始まるアジア株も軟調推移になることが予想されるため、
米ドル円・クロス円については下値リスクの拡大の展開に注意を払いたい。