9日欧米時間の外国為替市場は、ギリシャ財務問題を巡る
思惑に振り回される格好となった。
欧州時間、11日に開催されるEU首脳会談に参加するため、
豪州で中央銀行総裁会議に参加中のトリシェECB総裁が
予定を切り上げて帰国したとの報道がなされると、
EU首脳会談におけるギリシャ救済案の協議期待が膨らみ、
じわじわとユーロが買われる展開に。
その後、ギリシャ救済に関し複数の欧州委員やECB関係者
(トリシェ総裁を含む)、さらにはドイツ当局者らの発言が入り乱れ、
ユーロ円は本日高値124.20円を記録した直後に1円程急落する等、
上下に大きく振れる荒い値動きとなった。
発言の内容を整理すると、ECB側に救済の意図は無いものの、
欧州委員会はギリシャ支援に前向きである模様。また、
ウォール・ストリート・ジャーナルは、ドイツと一部EU諸国が
ギリシャへの融資保証を行う公算を報じており、どちらかと
いえば現状はギリシャ救済への期待感の方が勝っており、
一旦は積み重なったユーロ売りポジションを解消する動きが
優勢となりそう。
その際は心理的な節目となる125.00円が当面の上値目標として
意識されるだろう。ただ、ギリシャ救済に絡む各当局者の
発言内容によっては再度反落の可能性も十分あるためその点には
注意をしておきたい。
一方のクロス円通貨は、ユーロ円の動きにつられた格好。
ただ、ギリシャ救済期待の高まりからリスク選好の地合いが強まり
全般には確りの展開で、豪ドル円は一時本日高値を78.95円まで
更新する場面もみられた。
目先79円台へすんなりと乗せることができれば大台80.00円を
試す展開につながることも考えられる。