10日欧米市場の為替相場では、クロス円が全般的に水準を上げる
場面があったが、勢いは続かず、NY終盤に掛けてはやや失速する
展開となった。
欧州時間は、株価の上昇などを受けてリスク回避姿勢が弱まる形となり、
為替相場では円売りが優勢となった。
豪ドル円は、豪雇用統計の好結果を受けた金利先高観を背景に上昇の勢いを強め、
一時81円台を回復するなど強さを見せた。ただ、NYダウが上昇して始まったものの、
欧州株と同様に伸び悩んだこと、NY原油が一時70ドル割れとなったことなどから、
リスク選好の動きは続かず、クロス円各通貨は全般的に失速する形となった。
一方の米ドル円は、88円台を中心に小動き。改善した米貿易収支の赤字幅など、
強い材料もあったが、反応は限定的となった。
マーケットでは、ドバイショックに続いた、ギリシャの国債格付けやスペインの
格付け見通しの引き下げを受けて、信用収縮懸念が強まっていたが、
それほど大きな問題にはならないと冷静な見方もあり、懸念は後退しつつある。
トリシェECB総裁が、経済状況は一部の過剰な支援を解除できるほど
安定していると、タカ派な発言を行ったことも支援材料となった。
ただ、これから新たな問題が出てこないとは限らず、慎重な姿勢を崩さない
取引参加者も多く、リスクテイクの動きが活発になるまでは、好材料が
継続的に出ることが必要となってきそうだ。