【暗の雲】#8 自宅警備員 | コマンタレヴの懐古蟲

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かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

前まえから思ってた事なんですが、

RPGの職業に普通に盗賊って

出てくるじゃないですか。

 

盗賊って、ようは泥棒ですよ泥棒。

海賊が海賊王になる漫画とか人気ですが、

海賊って、ようは強盗ですよ強盗。

 

まぁ私も昔は恋泥棒でしたがねっ!

 

うん、嘘はよくないね嘘は。

嘘つきは泥棒の始まりなんて言うからね。

 

 

どーもコマンタレヴです。

 

 

タイトルに自宅警備員なんて付けてますが、

何も私がニートであることを声高らかに

言いたいわけではありません。

 

ここで言う自宅警備員さんはのことです。

 

これはアルツハイマーあるあるなんですが、

患者の方に顕著に見られる症状に

被害妄想というのがあります。

 

とかくまぁ、何かなくなって、その都度

「泥棒に入られた!!」と大騒ぎします。

 

しかし実際は、貴重品などを盗まれないように

ややこしい場所に隠し、その隠した場所はおろか

自分が隠したという記憶すら忘れてしまうため

「盗まれた!」となってしまうのです。

 

現在は貴重品にしろお金にしろ

私が保管して管理しているのですが、

いまだに発見できてないものがまだあります(´・ω・`)

 

隠してあった場所とかSNSに書くなんてのは

馬鹿な事なんですけども一例だけ。

 

鍋を煮込もうと思って出汁昆布を取り出したら

昆布の中から通帳が出てきました。

 

といったように、バラエティにとんだ感じなので

固定概念で頭でっかちな私としては

探そうと思うと候補に上がらないような所だったりします。

 

それでとにかく毎日のように泥棒に

入られている事になっている我が家ですが、

夜になると母は家じゅうの戸締りが気になるようで、

ぐるぐると家じゅうの窓を調べます。

で、一周した頃には最初に見た場所の事は

忘れてしまっているので、えんえんと見回る事に

なってしまうのです。

 

いくら私が

「私が預かってるから安心して」

と言ったところで

「でも泥棒が入ったのは事実だから」

といって見回りをやめません。

 

つい最近も

「家の鍵を盗まれたから、いつでも入ってくる」

といって、玄関につっかえ棒までするので

結果、業者さんに母の目の前で

玄関の鍵をまるごと取り替えてもらいました。

 

ちなみに家の鍵はありますし、

誰かに入られてもいないのですが。

 

それでも結局、夜回りはおさまりません。

 

深夜から朝方になるまで見回って、

疲れるとやっと寝てくれる、そんな毎日です。

 

ここで問題だと思っているのは

私が夜眠っていられないとかそんな事じゃないんです。

母が今夜もまた泥棒が来る、何か盗まれる、と

本気で毎夜思っている、という事です。

 

想像してみてください。

もし今夜、あなたの家に侵入者が来る、と

あなたが本気で思っているなら、どういう心境かを。

 

母は毎夜、怯えて過ごしている、という事です。

 

そう思うと無視しておくという気にもなりませんし、

なんとか安心をしてもらいたいのです。

 

しかし、私にはその方法がわからない。

心を盗める泥棒になれないものでしょうか。

 

もみ上げくらいなら伸ばせますけどね。

 

私の暮らす町は別名「コナンの町」。

※正確にはコナンの町と合併しただけですが。

 

 

空港もコナン空港だったりします。

 

そんなに名探偵ゆかりの町だというなら、

存在しない犯人を捕まえる方法を教えて下さい。

 

あぁ、なんだったら

私の体は小学生並み

頭皮は大人。

を治す薬を頂くというのでも結構ですが。