【暗の雲】#4 花よりさんぽ。 | コマンタレヴの懐古蟲

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かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

元気があればなんでもできる!

1.2.3.ダーッ!!

 

いや、元気ない人はどうしたらいいんすか?って話。

 

どーもコマンタレヴです。

 

両親は部屋と病院の往復ですから、

今日が何日なのか何曜日なのかわからなくなりがちです。

 

なんでできたらせめて日本の季節行事的なものは、

やったほうがいいかな、と思うんで

色々と考えるんですけどなかなか実行するのは大変です。

 

病院の帰りに桜のようなものがチラッと見えたんで、

ちょっと寄って見ることにしました。

 

 

うん、まだ早かったね。

でもまぁ雰囲気だけでも、と思って木の下まで行って、

出店は出てたんでたこ焼き買ってぼんやりしました。

 

父にたこ焼きを「あーん」して食べさせていると、

母が出店にクレープがあるのを見つけて、

「いいなぁあれ、一度食べてみたいなぁ」と言うので、

いちごクレープを買ってきました。

父はたこ焼きのソースで口周りベッタベタ。

母は生クリームで口周りベッタベタ。

私は花粉症で顔面全てグッチャグチャ。

 

薄汚ぇ家族のしょっぱい花見。

 

これが精一杯、私の短い足じゃ、

背伸びしたってこの程度。

 

そろそろ帰ろうかとトボトボ歩いていると、

母がたい焼き屋が出ているのを見つけて、

「いいなぁあれ、一度食べてみたいなぁ」と言うので、

「さっきクレープ食べたでしょ」と諭すと、

「たい焼きなんて長いこと食べてない」と駄々をこねるので、

仕方なくたい焼きを買いました。

たい焼きを母がほおばりながら歩いていると

さっき買ったクレープ屋の前を通った瞬間、

 

「ア―ッ!!」と母が叫びます。

どうしたの?と聞くと

 

 

 

「やっぱりクレープもいいなぁ、クレープなんて

長いこと食べてないから」と。

 

 

 

 

そうなんです。

母はアルツハイマー型認知症です。

 

父はパーキンソン病。

母はアルツハイマー。

私はクズ人間。

 

どこまでこの家族は歩いて行けるんでしょうか?

 

この道を行けばどうなるものか。あやぶむなかれ。

歩まずば道は無し。踏み出せばそのひと足が道となり、

そのひと足が道となる。

迷わずいけよ、いけばわかるさ。

 

1.2.3.ダーッ!!!

 

ダーッ!!!じゃねぇよこの野郎。