驚きと感動と…そして感謝の想いを綴る

■式の前日
最後の「え…そうだったの!?」という少しの驚きに、より一層の感動が波打つ秀作。
何食べたい? > なんでもいいよ。
張り合いないな~ > 何でもうまいじゃん。
■あずさ2号で再会
久しぶりに逢った父娘の会話が微笑ましい。再会の時は夏の日の陽炎。
だって、もうお姉さんだもん。
や…ねんれいてきに?
■モノクロ兄弟
年老いた双子、ラストの写真にモノローグ感たっぷりの哀愁が漂う。
俺は告白する前から、
あいつが好きなのはお前だって知ってたよ。
■夢見るかかし
妹の結婚式のため10年振りに故郷に戻る兄。はがきの主は小麦畑の守人。
俺、ニューヨークへ逃げてきたんだ。
…大人になるってのはそんな自分を諦めることじゃない、認めることだ。
■10月の箱庭
ありがちな設定にも関わらず、鴉を据えるというのがまた作者独特。
誰かに愛されようとしなくてもいい
まずは、あんたが誰かを愛せばいい——。
■それから
式の前日の後日端、以外と心配性の猫が微笑ましい。
嗚呼、まったく。
やはり人間は不可解である。

P.S 本書未読の方へ
私から言えることはこれだけです。
読め。
面白いから。
「空の中」の解説をパクる解説者より