積み重ねた思い出とか
音をたてて崩れたって
Nさんとは、大学からの付き合いである。
彼はバンドが好きで、かなりのインディーズ通。好きなバンドのツアーやライブにはお金を惜しまず、1ヶ月の給料を丸々つぎ込む程である。
彼が好きなバンドで私が覚えているのは、10-FEETくらいだろうか。あと、覆面バンドのビートクルセイダースも好きだった。
漫画「BECK」で、ケミストリーが炸裂する瞬間があるとかいうくだりがあるのだが、そういうバンドの熱みたいなものは初期の頃しか出せないのだと言う。
その感覚を味わいたくて彼はインディーズにこだわっているらしい。
一緒にライブ行く人が急にいけなくなったと嘆いていたので、「じゃあ俺が♪」って流れで幕張まで付き合うことに。
それがELLEGARDENのライブだった。
インディーズながらその音楽性は海外でも評価が高く、日本でもコアファンが多い。彼曰く本物のロックバンドとの事らしい。
当時は「salamander」が大ヒットしていたのだが、全く知らなかった私は事前に何枚かアルバムを借りてみた。正直な感想を言うと、最初聴いた時はイマイチであった。
ただ、実際にライブで曲を聴いてからは印象がガラリと変わった。何か魂が震えるものを確かに感じた…そんな気がした。
■RIOT ON THE GRILL
虹
Bored Of Everything
Missing

■BRING YOUR BOARD!!
No.13
My Friend Is Falling Down
Cuomo

ライブが始まるまでの待ち時間は、ひどく長く感じるものだ。長蛇の列が群れを成し、ブロック毎に分けられた区画に押し込められる。
そういったフラストレーションも開始と共に一気に爆発する。
久し振りのライブ、しかも幕張メッセなんて大きなハコに行ったので、かなり人の熱気にあてられてしまった。
最初は手を挙げるのも恥ずかしくて、ポケットに手を突っ込みながら肩でリズムをとって聴いていたのだが、次第に熱を帯び始めてくる。
気付いたら、手をかざし、飛び跳ね、声を張り上げ、隣の人と肩がぶつかっても気にしない位にはしゃいでいた。
そんな私よりテンションがあがったNさんはいつの間にか遥か前方にいってしまっていた…
彼等の曲を聴く度に…
幕張までの車中と長蛇の列、
駐車場に並ぶ車の群れ、
着替えを持ってくればと後悔した事、
帰りの首都高から眺めた景色、
それらが走馬灯のように思い起こされる。
私がお薦めするのは前述の2枚!!
ベストアルバムも出ているのだが、ロックバンドが帯びる熱はヒット曲を並べただけのベストでは到底感じとることは出来ないと思う。
既に解散してしまったバンドである事が残念でならない。

P.S Nさんへ
ラジオのディレクターに転職したいと話していたが、その後どうなっただろうか。
あなたがリスナーを無視して自分の好きな曲だけをかける姿が目に浮かぶよww
あの頃を懐かしむ旧友より