大戦史上最大とされるノルマンディー上陸作戦の陰に…8人の兵士達による、たった1人の新兵の救出作戦があった。
冒頭20分にも及ぶ戦闘シーンは圧巻。
映画史に残る20分と評されている。
敵の攻撃を受け手足が吹き飛ぶ、内臓が飛び出る、炎に包まれて爆死する…
そんな戦場の現実を生々しく描き、まるで戦場にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。
一時期、戦争映画にはまっていた時がある。本作にはじまり「シンレッドライン」「ブラックホークダウン」と観てきたのだが…
今となってはどんなストーリーだったか…
残念な事にうろ覚えだ。
微かに覚えているのが、シンレッドラインの木漏れ日が差す森のシーン。そして、ブラックホークダウンの降下するヘリのシーン。
それでもこの映画だけは、はっきりと覚えてる。
本作は監督にスティーブン・スピルバーグ、そして主演がトム・ハンクスという黄金コンビ。
トム・ハンクスといえば「フォレスト・ガンプ」や「アポロ13」が印象深い。
確か2本とも市立図書館で借りた記憶がある。その図書館は海に飲み込まれてしまったが…
戦争の理不尽さはある種、災害に似ている気がする。人が起こすか自然が起こすかの違いでしかないのだと…
もし私に赤紙が届いたら間違いなく逃亡するだろう。いや、逃げだす勇気すらないかもしれない。
流されるままに戦地に赴き、
何も出来ずに戦死するだけだ。
ミラー大尉のように、信念も責任感も持ち合わせていないのだから…
映画を観ながら感じたのは、たった一人の兵士のために臨む作戦など本当にあるのかという疑問。
勿論、本作はフィクションであるが、基になったナイランド兄弟のエピソードは実在する。
ライアン家は兄弟3人が戦死。
息子全員の訃報は帰りを待つ母にあまりに残酷という事で、唯一の生き残りである彼を本国に送り届けるという配慮が成される。
そのために救出チームが結成されるのだが、選抜される兵士にとってはたまったものではない。
任務とはいえ、敵陣深くに踏み込み危険に晒されるほど次第に不満は募ってくる。
この任務は命の危険を冒してまで、
やり遂げるべき価値があるのか。
それでも、ミラー大尉は実直に任務を遂行しようと皆を引っ張る。
夜の野営での一幕、戦争前は何をしていたかを話す兵士達の他愛ない談笑。僅かに語られる大尉の過去が印象に残る。
幾度の死地を潜り抜け、ようやくライアンを発見するのだが、あろうことか帰国拒否される。
そのままミラー大尉らはライアン達が戦っている敵部隊との交戦に身を投じていく。
ラストの戦車に向かって、無駄だと知りつつ銃を撃つ大尉の姿が忘れられない。
P.S あの頃の長身で短髪だった友人へ
「地雷を踏んだらサヨウナラ」という戦争映画を薦めてくれたよね。浅野忠信がカッコいいとか言って。
そういえば、あの頃auのCMに出演していた長瀬正敏さんや浅野さんを見て、私は携帯を変えようと思ったものだ。
当時はまだ需要が少なかった折りたたみ式に。
音信不通の盛り上げ役より


