ディビット・フィンチャー監督の最新作「ドラゴンタトゥーの女」が店頭にずらっと並んでいたのは、確か先々月のこと。
今世紀最大の問題作!!
と大それた見出しが書かれてあった。
私も観たのだが正直言って微妙。
印象にあるのは、2人が使ってたMacくらいだ…
予告編しか見ていないが、スウェーデン版の方が良いのではないかとさえ思う。
女性が纏うダークな雰囲気はあちらの方が勝っている気がする。
フィンチャー監督はこのところ不調らしい。
その前の「ゾディアック」も前評判のわりに余りよくなかった。
そう感じるのは、やっぱり「セブン」の衝撃が大きかったからだろうか。
七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件。
事件を担当するのは、退職間近のベテラン刑事と赴任したばかりの新米刑事。
暴食、強欲、怠惰の殺害現場のシーンは実にグロテスクな描写で目を背けたくなる。
肉欲、高慢、の殺害現場は、不覚にも想像してしまってぞくっと身震いした。
最後の「嫉妬」「憤怒」に限っては、この映画最大の見せ場にも関わらず、殺害シーンは映し出されない。
あの箱の中身も…銃殺シーンも…あくまで観る者の想像力に委ねられるのである。
電車が通ると地震のように揺れるマンション、
3人が笑い合う和やかな一幕が印象深い。
ああいうシーンがあるから余計に結末は凄惨なものに感じとれる。
事件が行き詰った頃、唐突に登場するケビン・スペイシーの何と不気味な事か…
実はセブンより「ファイトクラブ」の方が好き。
不眠症に悩む平凡な会社員。
機内で知り合った行商人の男と意気投合し、ふざけて始めた殴り合いの喧嘩に快感を覚え、次第にそれは周囲を巻き込みエスカレートしていく。
いつしかそれは、ファイトクラブという名で呼ばれるようになった。
ブラット・ピットの怪演が最大の見所。
人が狂気を孕む姿は何ともそそられる。私も一度狂ってしまいたいとさえ思う。
対称的にエドワード・ノートンの普通っぽさ、疑心暗鬼に陥る様がより一層際立つ。
不眠症の妨げになる女性、どちらかというと苦手で毛嫌いするタイプなはずなのに…
どこか可愛らしくて惹かれてしまう。自分の意外な一面を知る事になった。
クラブメンバーに課す不可思議な宿題、自己滅却の扇動は続き、やがてクラブはテロリスト集団へと変貌していく。
2人の男たちの結末も私好み、ビルが崩壊するラストシーンが実に印象深い。
P.S 坂の上のTUTAYAへ
あの頃はまだビデオテープだった。いつの間に全部DVDに入れ替えたんですか?
それでもまだビデオ借りに行こう、とかって言ってしまいますよねぇ~
VHSはゆっくりと消えたと語る証言者より



