本を購入する際、私は必ずあとがきや解説を読んでから買います。
そして、通勤中や待ち時間に読む事が多いので
文庫サイズを好みます。
更に言えば、
栞のある文庫本でないとダメです。
紐付きの本だとはみ出しているのが何かこうだらしないというか許せないのです。
買ったら紐は切りますね、ばっさりと。
さて、本書のあとがきには
こんな質問がなされていました。
あなたが今、毎日を生きる中で
大切にしているものは何ですか?
一般的な答えを考えれば、
家族・恋人・友人・命・お金…
といったところでしょうか。
あるいは、仕事や趣味と
答える人もいるかもしれません。
そんな想いで読み始めたのが、
森絵都さんの短編小説です。
■器を探して
仕事と恋人を天秤にかけ錯綜する未婚女性の話。
ケーキの器探しに奔走する切り口が見事。
■犬の散歩
犬を一時的に預かるボランティアをする主婦の話
身近な命の大切さを実感する、とある一日。
■ジェネレーションX
世代の異なる2人が交わす車中での話。
最後は爽快な気持ちでアクセルを!!
■風に舞いあがるビニールシート
国際機関に勤める元夫婦のすれ違いの話
夫婦の在り方を改めて考えさせられる…秀作。
※他2編収録
本書の登場人物たちはそれぞれに人間味溢れ、
等身大で描かれています。
人それぞれ大切に想うものは違う、
そんな事を感じさせてくれるでしょう。
それは仕事としてのケーキであったり、
飼い主の見つからない犬の命だったり…
本当の自分自身だったり、
十年来の友情だったり、
紛争を繰り返す国の難民だったり…
それは失ってみて、あるいは失いそうになって
はじめて気付くもの…
さて、ここまで読んで下さったあなたに、
そして私自身にもう一度問いかけます。
大切にしているものは何ですか…と。
P.S 風に舞いあがる秋へ
私の大切なものって何だろう…
僕の大切にしていたものって何だろう…
残り僅かの夏より

