ふたりの距離の概算 | My favorite is …

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好きな音楽や本、映画に出逢った時、そこに関わるエピソードが必ずあります。

人間は時間的存在である。

それゆえに、過去の断片化した記憶を綴り、書き記していこうと思います。

米澤穂信さんの連作推理小説です。

最近「氷菓」がアニメ化されていたので、古典部シリーズを知っている方も多いと思います。


本作では高校2年になった主人公が校内マラソン大会で走りながら、ある新入生が急に入部を取消した理由を推理していきます。


新歓祭でのカボチャの話、オープン前の喫茶店、誕生会での会話、部室での一幕。
何気ない会話や動作から理由を推理し、仮説を組み立て立証していくのです。


タイトルから恋愛小説と思われた方、残念ながらご期待には添えません。


表題は、マラソン大会でそれぞれの話し相手に追いつかれるまでの距離を示します。そして同時に、人と関わり合いを持つ距離も意味します。





私が高校2年になった時、新入生は随分幼く見えたものです。

そういえば、私を慕ってサッカー部に入ってくれた同中の後輩がいました。
慕ってくれる人間がいるというのは悪くない気分で、先輩風を吹かせた事もありました。


しかし、先輩後輩の関係というものは言い得て妙なものです。
親友といえるほど親しい距離ではなく、友人と言うにも少し距離感が違う…

何と言いますか顔見知り以上友人未満という位置付けになるのでしょうか。


勿論、友人以上の親しい関係の場合もありますが、距離感がいまいち掴めない表現と感じます。

まあ~そういう関係性を測るのは概算でよいとは思うのですが…





P.S 著書に興味を持たれた方へ

他の古典部シリーズもそこそこ面白いですよ。
ちなみに著者は一昨年に映画化された「インシテミル」も執筆しています。こちらも中々に秀逸です。

密かに強くお勧めする読書家より