窓の外を見ると、日差しは明るいのですが、まだ雪景色。
朝一番に妻に掛かってきたのは、
「寒いからランチの約束、来週に延期しよう!」
という電話でした。
でも寒さも今日がピークとか。日々、春は近づいています。
さて、今日のトピックは「親分、男になる」です。
これはかなり前にTVで放送された、ドキュメンタリーのタイトルだと聞きました。
そのあらすじはこんな感じでした。
九州のある街で、知らぬ者のいないほどのヤクザの親分が居た。
ある日、事件を起こして何度目かの収監。刑務所でも暴れて、独房行きになった。
その最中に、刑務所から本が差し入れられてくる。
普段なら本など手に取ることもないが、あまりにも退屈な独房暮らし。
気まぐれに手にとり、目を通したのは「内観だより」という冊子だった。
今までその日暮らしで好き勝手な生活をしてきた親分。
冊子を読みながら、思わず人生を振り返るという体験をした。
そんな時、運命のいたずらか、母親から手紙が届く。今までなら捨置いていたもの。
しかし「内観だより」を読んだせいか、手紙を開封して目を落としてみると、
そこには極道の自分の身を案じる、母親の愛情のこもった文章が書かれていた。
自分はこの母に、今までどのくらい親不孝を重ねてきたことか。
「いかん」と思いながらも、内観してしまう。そんな日々が数日続き、親分は決心した。
看守に頼んで、所長に面会させてもらい、「今度出所したら足を洗う」と告げる。
すると驚いたことに「考え直せ、足を洗ったら命がないかも知れないぞ」との忠告。
ああ、自分はそこまで人に恨まれるようなことをしてきたのだ、と悟り、
「もしそういうことになっても、納得して死んでいきます」
と告げて、足を洗って出所した。もちろん出迎えに来る者もない。
自分の街に帰って、食べるために仕事を探すが、さすがに雇ってくれる人などなく、
仕方なく鉄くずを拾い集めては、業者にお願いしてやっと買ってもらうという有様。
しかしこれも自分の過去の所業の報いと受け入れて、黙々と鉄くずを拾い集める日々。
そんな年月を重ねるうちに、最初は彼が足を洗ったことにさえ、疑いの目を向けていた
町の人達の中に、
「親分、本気で足を洗ったみたいだ」
という声が聞こえるようになった。そしてそのうち、好意的に接してくれる業者も現れ、
彼も希望を持つようになってきた。
「ヤクザの世界では、名の知られるところまでなったのだから、カタギでも!」
と一念発起し、事業を目指す。彼の努力を認めた自営業者の友達が出来る。
認められるとやり甲斐があって、また仕事に熱が入る。
どうせ始めたなら大きくしたい、との思い出さらなる努力を重ねて、ついに有限会社に。
すると付き合う人は有限会社の社長さん達に。
数年後、親分の会社はとうとう株式会社に成長し、その街でも知られた会社になりました。
後日、元親分はこう言っていたそうです。
「あのころは毎年付き合う人がどんどん変わっていった」と。
人生のステージが変わる時、人は「人間関係の総取替え」を経験すると云われています。
それを知らずに悩む人から時々相談をいただきますが、頑張って生きている人は誰しも
経験することのようです。
可能なら、古い友だちも大切にしつつ、しかしお付き合いする人が変化するということは
自分自身が前進しているのだ、と理解されるのが良いかと思います。