珍しく続き物を書いてみますね。
初めて山下達郎さんのコンサートに参加したのは7年半前のツアーでした。
その時はステージ中央に、確か大きな時計台が建っていて、どこかの街の
広場のようなセットだったと思います。
楽曲によって昼になったり、夜になったり、かなり凝った装置だな、と
思った記憶がありました。
今回はステージの左右に、それぞれ二階建ての家が建っていて、その間の
背景には手前に街並み、後ろに山があり、風力発電の風車が二基。
その二軒の家の間の、中庭のようなところに楽器がしつらえてあり、
3人のコーラス隊は右の家のテラスで歌い、サックスは左の家の車庫に
入っている、トラックの荷台で演奏するという凝りよう。
まさに一枚の絵のような風景の中で、バンドが演奏しているのです。
打ち上げの時にいろいろ聞いたら、実は達郎さんのツアーには、その家や
装置を作る専門の大工さんたち(?)が同行していて、行く先のステージの
大きさによって、時には二階建てが平屋になったりするそうなのです。
大工さんたちだけではなく、照明さん、音響さん、楽器のメンテナンスを
する専門家、スタッフのお世話をするマネージャーさん、アーティストの
お世話をするマネージャーさん等々、さまざまな仕事に従事するたくさんの
方々によってツアーが成立していることを知りました。
準備をしている間は、皆、黙々と自分の役割に徹して、他の人の仕事に干渉
することは一切ない。プロとして徹しているそうです。
そしてすべての準備が終わり、いよいよ本番を迎える時、達郎さんは彼らに
ひとつだけ指示をするそうです。
それは「寝ていてもいいから、そこに一緒に居て、聴いていること」。
つまり達郎さんは、すべてのスタッフに感謝し、チームとしてこのライブが
成立していることをシェアしたいと考えているそうなのです。
山下達郎という人は、アーティストであり、経営者であり、チームリーダー。
そして何より人として魅力的な人だな、と改めて思わされた日でした。
わたくしも自分の世界で達郎さんのような人間になりたいと思います。