一旦、温かさに体が馴染みかけたので、余計に堪える感じです。
でもこれもあと数日。
また春が戻ってきます。それを楽しみに過ごします。
さて、今日のトピックは「準備」です。
野口嘉則さんから、また本をご紹介頂きました。
死にゆく者からの言葉 (文春文庫)/鈴木 秀子

¥500
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著者の鈴木秀子さんは、シスターであり、元聖心女子大学で
教鞭をとられていた方です。
わたくしには「日本のエニアグラムの大家」というイメージが強い
方です。(数年前、実際に講演を伺ったことがあります。)
この本はタイトル通り、死を目前にした人達とのやりとりを温かく
見つめる眼差しで書き留め、読む者に深く感じさせる内容です。
よく言われることですが、「人間の致死率は100%」ですね。
しかし、核家族化の進んだ現在では、自宅で親族の死に接する事も
滅多になく、ほとんどが病院で亡くなっていきます。
そのせいか、人の死と生の繋がりを理解していない印象を受ける類
の事件が頻発しているような気がします。
この本を読んでいて、身近な親族や、お世話になっている年長者の
ことを思い出し、いろんなことを考えました。
自分自身、いつまで生が約束されているわけでもないのですが、
やはりこのような本に出会ったときは、「心の準備」をする機会だ
と感じます。
20年くらい前に、NHKスペシャルで、「立花隆の臨死体験」という
番組を見ました。一度、死亡宣告を受けながら、奇跡的にこちらへ
戻ってきた人達へのインタビューの番組でした。
その中には、何人かの研究者へのインタビューもあり、そのうちの
一人がエリザベス・キューブラー・ロス博士へのものでした。
博士は「死ぬ瞬間」という本を書かれていて、ホスピスの発想を
広めた方と今では位置づけられています。
「死ぬ瞬間」の中で博士は、次の4つを「死の受容のプロセス」と
して著しています。
1.否認
自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階
2.怒り
なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける
段階
3.取引
何とか死なずにすむように取引をしようと試みる段階。
何かにすがろうという心理状態である。
4.抑うつ
なにもできなくなる段階。
5.受容
最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階。
このようなことを知った時、わたくしはまだ20代でした。
今はその時とは全く違うリアリティを持っています。
エリザベス・キューブラー・ロス博士。
また機会を見て書きたいと思いますが、エピソードは続きます。
しばらく心の中に「準備」というキーワードが留まる気がします。