「成功」を目指したとき、物質的、経済的成功を追うことが悪いとか、間違っているという ことでは決してなく、むしろ最初はほとんどの人がそこに動機づけられるのが自然だと思う。
ただ、ある程度のものが充たされたと感じた時に、人はどこに向かうのか。
体験的にそれが興味深かった。
私が向かったのは、外側のさらなる拡大ではなく、むしろ「内側」だった。
そして今にして思えば不思議なことに、まだ作家デビュー前の野口嘉則さんや
チベット仏教の高僧、ザチョゼ・リンポチェ師と出会ったりしている。
もちろんそれらの出会いが、あとの人生に大きく影響していることは言うまでもない。
しかし自分自身のことを振り返っても、これらの出来事はすべて後になってから
少しずつその意味が分かったことである。
この数年、起業家、自営業者、経営者の方達とお会いする機会が増え、特に最近
強く思うことは、ビジネスをスタートする時点で、
「自分にとっての成功とは何か」
ということを出来るだけ明確にしてもらえたら、ということである。
自分のビジネスをスタートしようとする人は、当然ながら意欲もエネルギーも
非常に高い方が多い。だからこそ、フォーカスした方へロケットスタートする。
すると大抵の場合、全く予想しなかったことが待ち受けているのである。
それは最も身近な家族、親族、親しい友人達からの反発である。
「ビジネスが成功すれば、人生はすべてうまくいくはずだ」と彼らは信じている。
しかし、現実はそのように反応してくれない。
野口嘉則さんが『3つの真実』 で描いたように、そして本田健さんが実際に経験
したように、 思いがけない「家庭の危機」に見舞われる事すらある。
数年前、私のメンターの一人の方が、とても貴重な事を教えて下さった。それは
「人生はトータルである」
ということだ。
経済的、物質的、あるいは社会的に評価される事で他のすべての要素も充たされる
事はない、という非常にシンプルな事実を多くの人が見逃す。
あなたにとって、「成功」とはどういう状態の事ですか?
この機会に一度、出来るだけ具体的に考えてみていただきたい。
少なくとも、あなたは「自分ひとりの力」だけで成功出来るわけではないのだから。