
セドナから、ルート66を通ってホピランドに向かう。
片道約450kmの旅だ。東京-名古屋くらいだろうか。
まあ、ちょっと無理をすれば日本でも日帰り出来る距離ではある。
しかし勝手が違ったのは、進んでも進んでも砂漠と地平線ばかり。
日本の感覚なら、途中で海が見える?せめて川くらいは…と思えど
まったく水気に出会うことがない。本当に殺伐とする。
しかし恐ろしいくらい、舗装道路と電線だけは、嫌なほど完成され
ているのだ。こんな不毛な土地に、こんなものを繋ごうとした人の
イマジネーションには恐れ入るばかりだ。
途中、給油とトイレを借りるために、西部劇に出て来そうな商店に
立ち寄り、一息つく。ここはまだ19世紀と言っても信じられそうな
そんな佇まいの店だった。アメリカの広さをつくづく感じる。
そこからまた旅は続く。

景色はいっそう荒涼としてくる。
しばらく走っていると、後ろの席にいたギリシャ人の霊能者である
ゼフィーがはっきりとした声で言った。
『ホピランドに入ったら、撮影も録音も禁止だから!』
それはないよな。
もう少し続きます。