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ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

プリンターがお壊れになった/ディープ編 
〜『分かる!敬語』ラジオ 第4回

前回は、『その敬語、盛りすぎです』16ページの「プリンターがお壊れになった」についてでした。
今回はディープ編として、さらに詳しく!
「所有者敬語はどこまで使えるか」見極めのポイントです。

(前回お聞きでない方は最後のリンクからどうぞ)

この記事は、以下の音声と一緒にお楽しみください

『その敬語、盛りすぎです!』の解説編

 

 

さらに深掘り、ディープ編

 

 

所有者敬語とは? どこまで使える?

所有者敬語とは、その人の持ち物や属性を敬うことで、間接的に所有者本人を高める表現のこと。
見極めのポイントは、「その事柄が、所有者の意志や能力、内面的な価値にどの程度密接に関わっているか」です。
 

1. 身体の一部・個人の属性である(使える)

 

身体の状態や、その人自身を表す「属性」に関する表現には敬語が使える。
理由として→「その人本人」と切り離せない。

「目がお疲れでいらっしゃる」:目は身体の一部、疲れは本人の状態そのもの

「ご住所が変わられた」:住所はその人の公的な属性。本人の「引っ越し」という行為を敬語にしているのと同じ

「性格が良くていらっしゃる」:性格は本人と切り離せない

「お名前がご立派でいらっしゃる」:名前は本人と切り離せない

 

2. 本人の能力や名誉を反映している(使える)

その物が「高い価値」や「成果」を生んだ場合、それは所有者の能力やセンス、努力が認められたことを意味するため、敬語が成立する。

· 「絵が上手でいらっしゃる」:絵の質は描いた人の技術(能力)を直接反映している

· 「写真が賞をお受けになった」:写真そのものが歩いて受賞するわけではなく、撮影者の「受賞」という名誉を称えている
 

3. 単なる「道具」の物理的な故障や状態(使えない)

パソコンや車は、持ち主の意志とは無関係に「機械として」壊れる。

独立した無機物であり、その不具合は持ち主の能力や人格とは関係がない。

そのため、敬語を使うと違和感(物そのものを神格化しているような印象)が生じる。

·  ×「パソコンがフリーズなさった」:フリーズは機械の誤作動であり、持ち主の行為ではない

· ×「車が故障された」:故障は部品の摩耗や不運によるもので、持ち主を敬う文脈になりにくい
 

他にも「お弁当がおいたみになった」「お酒がおこぼれになった」など、単なる所有物というだけでは使えない

 

 

以上を判断の基準にしてくださいね!
 

前回の気はこちら。↓

 

 

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