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ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

プリンターがお壊れになった
〜『分かる!敬語』ラジオ 第3回

『その敬語、盛りすぎです!』の16-17ページ『プリンターがお壊れになった』についてお話しします。

この記事は、以下の音声と一緒にお楽しみください

「目がお疲れになっていらしゃる」は所有者敬語

 

「ご病気は、よくなられましたか」

「お体は、回復されましたか」

「目がお疲れになっていらっしゃいませんか」

「お肌がきれいでいらしゃいますね」

そんな敬語を耳にしたことがあると思います。

 

「あれ?敬語は、人や人の集まり、企業や団体などを高めるために使うんだよね?
目や肌とか、人のパーツに使うこともできるの?」と疑問に思うかもしれません。


結論から言うと、できます。

これは、文法的には「目」「肌」が主語ですが、実際の主語はその目や肌の持ち主である人、所有者を高めています。
 

所有者をAさんとすると

「(Aさんの)ご病気は、よくなられましたか」

「(Aさんの)お体は、回復されましたか」

「(Aさんの)目がお疲れになっていらっしゃいませんか」

「(Aさんの)お肌がきれいでいらしゃいますね」

という意味で使われています。

「所有者敬語」と呼ばれる使い方です。

 

体以外のものにも使える

 

他にも

「絵が上手でいらっしゃる」

「写真が賞をお受けになった」

「ご住所が変わられた」なども使えます。

この場合も

「(Aさんの)絵が上手でいらっしゃる」

「(Aさんの)写真が賞をお受けになった」

「(Aさんの)ご住所が変わられた」
と(Aさん)という実質的な主語が隠れているわけです。

そんな感じでどんどん所有物に使えるかというと、

そういうわけでもありません。

 

「プリンターがお壊れになった」

 

例えば

「プリンターが壊れた」を「プリンターがお壊れになった」とは言えません。

「パソコンがフリーズした」を「パソコンがフリーズなさった」とか

「車が故障した」を「車が故障された」ということもできません。

 

もし自分がそうした機器の保守サービスを請け負っているとしたら……

お客様を前にしたとき、ふと口をついて出てしまいそうではありませんか?

でも、あいにく、所有者敬語を無制限には使うことはできません。

どこまで使えて、どこから使えないのか。


慣習によるところも大きいのですが、見極めるポイントが実はあります。

それについては、

引き続き、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

 

 

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